埼玉新聞社 高校受験ナビ

高校受験ナビ「学校レポート【私立編】」-第1回 開智高等学校(高等部)

開智高等学校(高等部)の魅力を解説

 学校選びに迷っている受験生の皆さんに、綿密な取材に基づいて確かな情報をお届けする高校受験ナビ「学校レポート」。第1回は、進学指導に定評があり、埼玉県を代表する私立進学校の一つとして知られる開智高等学校を紹介します。

 

◆高等部と中高一貫部はそれぞれ「独立した学校」

 今回紹介する開智高校を「開智高校・高等部」と呼ぶ場合があります。中高一貫部との違いを明確にするためです。近年、埼玉県の多くの私立高校は附属中学校を併設し、中高6カ年一貫教育を実施していますが、同時に高校からの募集も行っています。したがって、同じ高校内に、併設中学校から上がって来た生徒(内進生あるいは一貫生)と、高校から入って来た生徒(高入生)が併存する形となります。もちろん、カリキュラムや授業進度が異なりますから、クラスは別々で、両者が混じり合うことは原則としてありません。ただ、一般的に行事や部活など課外活動は一体となって行われます。

 しかし、開智高校の場合、高等部と中高一貫部は、それぞれ独立した学校として運営されています。クラスや授業はもちろん、行事も部活動も、まったく別々に行われています。ですから、見方によっては、両者は「独立した学校」です。

 一つ分かりやすい例をあげれば、校長先生です。高等部と中高一貫部にそれぞれ別の校長先生がいます。一つの学校に二人の校長先生がいることはありませんから、そういう意味でも両者は「独立した学校」なのです。

(※注:開智の部活は、高等部・一貫部どちらかにしかない部もあり、その場合は高等部の部活に一貫生が、また、一貫部の部活に高入生が加入することも出来るようです)

 

◆高等部の進学実績もトップレベル

 高校受験生の皆さんの中には、大学進学実績を重視する人も多いでしょう。

 その際、非常に分かりにくいのが、その実績が中高一貫生のものなのか、高入生のものなのかということです。これから高校に入ろうという人に必要なのは、中高一貫生が作った実績よりも、高入生が作った実績のはずですが、それが注意して見ないと分からないのです。

 その点開智は、明確です。高等部のみの実績として、一貫部とは別々に発表しています。

 場合によっては、高等部と一貫部を合わせたオール開智の実績として発表することもありますが、高等部のホームページやパンフレットに載せる情報に、一貫部の実績を含めることはありません(内部的には独立した二つの学校と言えますが、対外的には開智高校という一つの学校なので合計を載せることもあります)。

 では以上を踏まえて直近(2021年春)の大学合格実績を見てみましょう。

 今春の高等部卒業生数は約280人です。公立上位進学校は360人か320人ですから、それよりもやや少なめであることを念頭に見てください。

  • 国公立合格数  84人(うち現役68)
  • 早慶上智合格数 80人(うち現役68)
  • MARCH合格数 232人(うち現役211)

 国公立には北海道・東北・名古屋・大阪など、いわゆる旧帝大が含まれます。昨年は東大にも現役2人の合格者がありましたが、今春は残念ながら合格者はいませんでした。

 高校受験ナビでは、近く学校別大学合格者数を発表しますが、こうした結果は、おそらく公私立合わせても県内上位に食い込む実績だと思われます。

 

 

◆グレード別クラス編成

 開智・高等部の教育課程を簡単に紹介しておきます。

 教育課程(カリキュラム)は、どの教科・科目を週に何時間学ぶかを示したものです。これは学校・学科ごとに異なります。私立の場合だとコースごとに異なることもあります。必修科目(卒業するためにすべての高校生が学ばなければならない科目)というものがあるため、共通する部分も多いのですが、ここには学校の教育方針や教育目標がよく現れます。

 開智・高等部の教育課程はある意味とてもシンプルです。

 私立では、名称はさまざまですが、たとえば「特別進学」や「総合進学」のようなコース分類をして、そのコースごとに教育課程を変えることが多いのですが、この学校にはそれはありません。2・3年では当然ながら文理分けはありますが、ベースとなる教育課程は全員共通です。ただし、クラスはグレード別(T・S・Dの3コース)です。分かりやすく言えば能力別ですが、これは進級時に再編成されます。頑張れば上位クラス、手を抜けば下位クラスと、なかなか厳しそうです。ただ一方では、誰ひとり取り残さない(落ちこぼれさせない)ための方策でもありますから、あまり恐れる必要はないでしょう。

 1日8時間授業が週2日あるなど、勉強面では厳しく鍛えられる学校ですが、それ以外の学校生活では自主性が重んじられ、生徒たちは自由に、のびのび過ごしている印象です。

 このあたりの感じ方は人それぞれかと思いますので、ぜひ学校説明会等に参加し、ご自身で確かめてみてください。

=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=

 

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