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熊谷市で高校生がまちづくり提案 3D都市モデル使い発表

最優秀賞に輝いた熊谷商業高校Aの発表=熊谷市万吉の立正大学

 

 熊谷市は「3D都市モデル」を使って、まちづくりのアイデアを高校生が提案するワークショップの全体発表会を、同市万吉の立正大学熊谷キャンパスで初めて開催した。3D都市モデルは、3次元の地図に情報を書き込むなどして、都市活動の分析やシミュレーションを行えるデジタルの基盤。市は国交省が整備した3D都市モデルに2021年度から参加し、熊谷市内のモデルを政策立案に生かすとともに、データを公開して広く利活用してもらう取り組みを進めている。
 ワークショップには、熊谷工業高校熊谷商業高校熊谷西高校の市内にある県立3校が参加。生徒たちは「10~20年後の熊谷市がどうなっていれば訪れ、住みたいか」をテーマに、授業の一環として3カ月以上かけて学んだ。全体発表会には、校内で評価が高かった各校2班、計6グループが参加。それぞれの提案を3Dモデルで可視化し、プレゼンテーションした。
 最優秀賞には、「子供が安全に遊べて誰もが安心に暮らせる緑あふれるまち」をコンセプトに、熊谷駅南口周辺の将来像を示した熊谷商業高校Aが選ばれた。駐車場を立体化してスペースを確保し、南口にはないスーパーを誘致するほか、駅型保育施設を設け、荒川に通じる遊歩道を整備するなどのアイデアを発表。メンバーで3年生の五十嵐未来さん(18)は「思い通りにいかず難しかったが、とても刺激になった」と言う。
 審査員を務めた同大の白木洋平教授は講評で、「若い人のアイデアが、魅力的なまちづくりの原動力になる」と期待。市都市計画課は、今後も市内高校生のワークショップを催したいとしている。

 

=埼玉新聞2025年1月25日付け11面掲載=

 

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