修学旅行や部活動の大会の様子などをいち早く伝える速報紙に力を入れている県立不動岡高校。校内の話題や生徒が知りたいことを中心に報道し、生徒をつなぐメディアとして、伝統を守り続けている。
県内の学校新聞活動を牽引してきた同校新聞部の渡辺航大部長(2年)は、優秀賞第2席の結果に「部員一丸となって取り組んだ成果が評価されてうれしい」と喜びつつ、「人数の違いはあるが、内容の質で競い合って上位を奪還したい」と、悔しさをにじませた。
他校からも定評のある同校の速報紙。修学旅行の際は、上級生が現地から初日から最終日までの4日間、連日送ってくる写真と記事を下級生が割り付け、毎日発行している。昨年の行き先は海外の台湾。「1時間の時差があったが、現地のホテルから写真や記事をメールで送信。限られた時間の中で協力した」と、渡辺部長は手応えを口にした。
講評では、夏の高校野球など躍動感ある運動部の大会の写真や、各学年クラスごとに先生を大きく紹介する企画も賞賛された。
定期的に発行する紙面も読み応えがある。渡辺部長が印象に残っている企画は、若者の政治意識と主権者教育を取り上げた特集。「総選挙の時期に合わせて、主権者教育に力を入れている専門家に取材を申し入れた」と、渡辺部長。「投票率が問題になるが、投票に行くことだけではなく、人とのコミュニケーションやいろいろな人との向き合い方が大切だと学んだ」と、振り返る。
さらに、「学校を代表するメディアとして、感謝と敬意の心を持つとともに、先輩たちが守り続けてきた伝統と自分たちの個性を出し、最優秀賞を目指したい」と力を込めた。
顧問の岡部杏教諭は、「やる気があって入ってくれた生徒ばかりで芯がある。ほかの部活動では経験できないことでもあり、楽しくやってほしい」と激励した。
総選挙の時期に合わせて若者の政治意識と主権者教育を取り上げた紙面=2024年10月22日付、不動岡高校新聞
=埼玉新聞2025年2月19日付け8面掲載=
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学校の特徴~学校からのメッセージ2024~
令和4年度から、普通科と外国語科を統合し「特色ある普通科」として本校の教育課程が大きく変わりました。一例を挙げると、外国語科でしかできなかった「第2外国語」の授業を誰でも選択・履修可能になりました。また2023年度三菱みらい育成財団による助成対象に本校の「未来探究プログラム」が採択され、生徒の国際的視野・科学的素養を養うため、海外研修や野外実習など多くの課外活動や研修も実施されています。
【学校新聞から】
本年度の「県学校新聞コンクール」で優秀賞以上を受賞した学校と代表的な記事や紙面を紹介する。
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