埼玉新聞社 高校受験ナビ

1,2年生対象学校説明会・参加レポート④岩槻高校

2025年3月28日配信

新たに「国際教養科」を設置

 

 

 3月22日、県立岩槻高校で、新たに開校する「岩槻新校」の説明会が開催され、約120人の生徒・保護者が参加しました。冒頭で校長の深井秀仁先生が、「多くの1、2年生が参加してくれたことに、新校への期待の大きさを感じています」と挨拶。また、「志望校を今の学力だけで選ぼうとしていませんか。皆さんにはまだ時間があり、最後まで伸びる可能性があります。学びを続けてほしいです」と、生徒たちに向けて温かいエールを送りました。

 

 新たに設置される「国際教養科」は、県内では同校と秩父・皆野新校の2校しかない特色ある学科で、文系を主体とした学習内容に、グローバルな視点での課題解決の要素を取り入れています。具体的には、シティープロモーション、多文化共生論、国際問題探究などの専門科目が用意され、地域課題から国際的な課題まで幅広く考える力を育てていきます。現在の国際文化科で行われている第2外国語の学びも継続され、中国語、韓国語、スペイン語の中から選択可能となる予定です。これは普通科の生徒にも広く開かれる見込みです。また、国際理解講演会や異文化体験セミナーなどを通じて、多様な価値観や視点にふれる機会が用意されるとのことです。

 

 キャリア教育についても力が注がれており、今年度の大学進学率は61.8%と近年で最も高い数値となりました。年内入試と一般入試の両方に対応したサポートが強化されており、生徒一人一人が「行きたい大学に挑戦できる」ような体制が整えられています。進路に対して妥協せず真剣に向き合えるよう、「働くとは何か」を考える教育も行われており、今後はさらに月に1度の企業との連携セミナーや、就業体験、大学の授業体験など、10年後を見据えた多様な学びが提供される予定です。地元・岩槻の地域資源を活かした探究活動も、その一環として位置づけられています。

 

 

 説明会では卒業生による座談会も行われ、大学で学んでいる内容や、進路選択のきっかけ、受験勉強の体験などが語られました。進路について先生方とじっくり相談しながら決めたことや、過去問の添削、小論文や面接の練習を毎日のようにサポートしてもらったこと、英検取得に向けてALTの先生と対話練習を重ねたことなど、多くの具体的なエピソードが紹介されました。「夢を追う生徒に寄り添いたい」という思いを持つ先生が多くいるという言葉がとても印象的でした。

 

 また、会の終盤には新校の制服がお披露目され、その演出が参加者の注目を集めました。制服を着用した生徒たちが観客の間をモデルウォークするファッションショー形式で紹介され、多くの参加者の印象に残る発表となりました。さらに、制服を手がけたメーカー担当者から、デザインの意図やお手入れ方法などの説明もあり、制服に込められたこだわりが丁寧に伝えられました。

 

 国際教養科という独自の学科を有し、その教育のエッセンスを普通科にも広げていく岩槻新校は、「他にはない新しい学校」として大きな注目を集めています。説明会を通じて、その具体像がより明らかになり、参加者の期待も一層高まった様子でした。                          (文・根岸孝之)

 

※このシリーズでは、中学1、2年生向けに開催された学校説明会についてレポートします(埼玉新聞社高校受験ナビ編集部)

 

=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=

 

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