峯岸克明町長(左)を表敬訪問し、優勝を報告した井田実来さん=12日、寄居町役場
寄居町在住で埼玉栄高校3年生の井田実来(みらい)さん(17)が12日、町役場に峯岸克明町長を表敬訪問し、3月に東京都千代田区の日本武道館で行われた「第47回全国高校柔道選手権大会」の女子個人63㌔級で優勝したことを報告した。地道な努力を続けた結果、度重なる延長戦を制して全国大会で初優勝を飾った井田さんは「前日から不安で緊張していたけど、何が何でも取らないといけないと思っていた」と喜びを語った。
井田さんは両親が柔道指導者で、姉2人も道場に通っていたことから、5歳の時に深谷柔道SEIWA会で柔道を開始。町立用土小を卒業後は川口市立西中学校に通い、現在も高校に自宅から片道1時間半かけて通学する。中学時代から両肩に脱臼癖があり、けがに苦しんできたが、苦手な走り込みも続けてきた。
今大会はノーシードで決勝までの6戦で延長が4度あり、3回戦は7分30秒、準々決勝は6分44秒に及んだ。決勝も延長となったが、得意技の内股から技ありを奪い、初の栄冠に輝いた。井田さんは「切れる技がないので、粘って粘って投げ切るのが自分の柔道」と話し、峯岸町長は「本当に素晴らしい快挙」と賛辞を惜しまなかった。
今後の目標は全国高校総体(インターハイ)で、過去2大会はいずれもベスト16に終わっており、最後の大会に向けて雪辱に燃えている。「柔道は痛いし、けがもしたくないけど、最近は柔道が好きになってきた。基本的に負けるのは嫌いなので、インターハイも狙っていきたい」と意気込んでいた。
=埼玉新聞2025年4月14日付け11面掲載=
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