武南を4-2で下す
(最終日、29日・浦和駒場スタジアム)
決勝を行い、成徳大深谷が武南を4―2で下し、6大会ぶり2度目(2020年は新型コロナウイルスの影響で中止)の栄冠に輝いた。
成徳大深谷は前半4分に関根のゴールで先制し、同7分にも関根が追加点を奪った。その後吉田、白川がゴールを決め、前半に4得点。後半は無得点だったが、一度も追い付かれなかった。
両校は関東高校大会(5月24~26日・NACK5スタジアム大宮ほか)に出場する。
序盤から試合の主導権を握った成徳大深谷が前半に4得点を挙げ、武南を下した。
成徳大深谷は前半4分、松尾のクロスに関根が頭で合わせて先制すると、3分後にも関根が松尾のFKに反応して頭で押し込んだ。同20分に吉田、同25分に白川のゴールで追加点を奪った。武南は塚田と小山のゴールで2得点も、好機での決定力を欠いた。
前半猛攻 底上げ実感
武南―成徳大深谷 優勝を決め、喜び合う成徳大深谷の選手たち
成徳大深谷が立ち上がりから積極性を発揮し、前半だけで圧巻の4得点。準決勝から布陣を変えて臨んだ決勝は主導権を離さず、6大会ぶりの頂点に立った。主将の朝烏は「一つタイトル取れたことは次につながる」と実感を込めた。
前半4分、同7分に関根が立て続けに2得点。関根は「後ろ(守備)の選手を信頼しているし、序盤から一気に攻められた」と胸を張り、さらに吉田、白川のゴールで優位に試合を進めた。
後半はセットプレーから得意な攻撃を仕掛けながらゴールを割れず、相手の反撃に対し、GKの本田を中心に守り切った。同25分には上野が負傷退場。20分間試合が止まったが、最後まで集中力を切らさなかった。
主将の朝烏は「上野のためにも絶対に勝ちたかった」と仲間を思い、安堵(あんど)の表情を浮かべた。県王者として臨む関東大会。為谷監督は「多くの選手を起用できた」と大会を通じてチームの底上げを実感。優勝という形でチームの成長を示すとともに、関東大会、インターハイ予選と今後を見据えた。
2得点も決定力に差
前半35分、武南の小山(8)がゴールを決める
武南は相手と同じ10本のシュートを放ちながら最終的には決定力の差が出た。一時は1点差に詰め寄ったが、内野監督は「序盤に失点してしまい、試合の入り方が悪かった。1対1の場面も3度はあり、決め切れなかった」と肩を落とした。
今大会は失点が多く、決勝では4失点と内野監督の不安が的中。2月の新人戦に続き準優勝に終わった。主将の平野は「選手間のコミュニケーションを図っていきたい」と守備の改善を目指し、「関東大会で優勝を目指す」と力を込めた。
=埼玉新聞2025年4月30日付け1、7面掲載=
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