2025年5月14日配信
来年度創立50周年
文武でさらなる飛躍を目指す
5月8日、埼玉県立春日部東高等学校において、塾関係者を対象とした説明会が開催されました。
説明会の冒頭、谷ヶ﨑覚校長先生より挨拶があり、校門前の石碑に刻まれた校訓「文武両道」に触れながら、春日部東高校が49年間にわたってその精神を大切にしてきたことが紹介されました。
また校長先生は、「まじめな生徒が多く、学習にも部活動にも意欲的に取り組んでいます」と話され、入学時から大きく学力を伸ばして卒業していく生徒も多く、近年では国公立大学への合格者数が30人を超え、安定した実績を出していること、また、多くの部活動が活発に活動しているなどのお話がありました。
続いて、広報担当の先生から学校の概要説明がありました。
その中では、在校生から中学生へのメッセージも紹介され、「気の合う仲間が多い」「自分よりレベルの高い人が多く、やる気が出る」「思っているほど校則は厳しくない」といった声が紹介されました。春日部東高校には大学進学を目指す生徒が多く、優しく良心的な生徒が多いという校風も説明されました。
進路指導においては、「第一志望にこだわること」「学力向上を目指し、安易に妥協しないこと」が基本方針とされています。推薦の活用は、生徒一人ひとりの希望に応じて柔軟に判断されているとのことです。
週34時間の授業体制をとり、土曜授業は行っていませんが、1・2年生対象の夏期講習(希望制)、2年生後半からの補習、3年生対象の通年補習といった形で、継続的に学習支援が行われています。また、「進路実現BOX」を活用した添削指導もあり、個別の進路実現を丁寧にサポートしています。こうした取り組みの結果、7割の生徒が一般入試に挑戦し、国公立大学への安定した合格実績へもつながっているようです。
春日部東高校には、普通科のほかに人文科も設置されています。
人文科では、2年次から数学が必須科目でなくなるなど、文系に特化したカリキュラムが組まれており、私立文系大学を目指す生徒にとっては有利な学習環境が整っています。定員は40人と少なく、少人数制の授業が多く実施されています。さらに、「人文科探究」では、自ら研究テーマを設定し、プレゼンテーションや論文作成を通じて学びを深めます。この論文を、総合型選抜入試で活用する生徒さんもいるとのことです。
探究活動に関心のある生徒や、自分の興味を深めたいという生徒にとって、非常に魅力的な学科といえます。
また、人文科独自の行事も充実しており、探究について学ぶ「スプリングセミナー」、希望者が参加できる「オーストラリア研修」、語学力を高める「グローバル・スタディー・プログラム」など、国際的な視点を育てる機会も用意されています。
春日部東高校は来年度、創立50周年を迎えます。
それに先立つ今年度のパンフレットはすでに完成しており、例年に比べて非常に早いタイミングでの完成となりました。今回は制作業者が生徒と対話をし、そのイメージをもとに制作されたとのことで、従来とは異なる印象のパンフレットとなっています。50周年を控えた学校の意気込みが伝わってくる仕上がりですので、学校説明会の折には、パンフレットにも注目してみてはいかがでしょうか。
今後も「文武両道」の伝統を大切にしながら、春日部東高校はより魅力ある学校としての発展していくものと思いますので、学校説明会などで、その雰囲気を皆さんにも感じてほしいと思います。
(文・根岸孝之)
※このシリーズでは、教育関係者対象に開催された学校説明会についてレポートします(埼玉新聞社高校受験ナビ編集部)
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
サイト内の春日部東高校の基本情報は→こちら
学校の特徴 ~学校からのメッセージ2024~
〇入学時、同レベルの他校より高い進路実績の理由は、5教科をしっかり学ぶように組まれた教育課程、55分授業+カセット方式の採用(土曜日授業ゼロ)で他校より多い授業時数にあります。
〇部活動も非常に活発で、昨年度は運動部20部活中19部活が県大会以上に出場、野球部は全国高校野球埼玉大会で公立高校唯一のベスト8入りしました。陸上部は全国大会常連校です。
〇文系科目に特化した教育課程の人文科を併設しています。
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