埼玉新聞社 高校受験ナビ

合同企業説明会に高校生1581人、企業約190社参加

企業の説明に耳を傾ける高校生たち=9日午前、さいたま市大宮区の大宮ソニックシティ

 

 来年3月卒業予定の県内高校生を対象とした合同企業説明会が9日、さいたま市大宮区の大宮ソニックシティで開かれた。就職希望の高校生1581人が参加し、約190社の説明に熱心に耳を傾けていた。
 説明会は埼玉労働局、県、埼玉新聞社などの主催で、同局の若年者地域連携事業の一環。9月5日から解禁となる就職活動を前に、高校生に働きたい仕事や職種・業種を見つけてもらうため、毎年この時期に実施している。
 説明会を前に、キャリアコンサルタントの渕本恵美子さんによる「キャリア形成に役立つワンポイントビジネスマナー」と題した就職支援セミナーも行われた。
 吉川南高校3年生の川端日菜さんは「聞きたいと思った企業を絞り、4社の説明を聞いて、就職を前向きに考えられるようになった」。染谷亜美さんは「さまざまな企業の話を聞いて、やってみたいと思う業種の幅が広がった」と振り返っていた。
 若年者の雇用管理状況が優良な企業として「ユースエール」の認定を受けている心和建設(川越市)の吉田魁馬取締役は「高校生との対話から柔軟な考えで就職を志していることがうかがえた。これからの時代をつくる若者に合わせて考え方を変えていかなければ」と話していた。
 埼玉労働局によると、来年3月卒の県内高校生の求人倍率は、5月末時点で4・38倍。前年比で0・29ポイント上昇している。

 

=埼玉新聞2025年7月10日付け2面掲載=

 

サイト内の

県内公私立高校(全日制)の基本情報は→こちら

カテゴリー

よく読まれている記事

最新の記事

TOP