講演する蟹江憲史教授=9日午後、さいたま市浦和区
県は9日、県民健康センター(さいたま市浦和区)で、持続可能な開発目標(SDGs)の現状を理解し、参加者が日々の生活や事業内容を見直すシンポジウム「SDGsの現在地とこれから~日本一暮らしやすい埼玉へ~」を開催した。
SDGs研究の第一人者であり、慶応義塾大学大学院教授の蟹江憲史氏が「SDGsは終わらない」と題して基調講演を行い、「人間の活動による汚染や影響で、地球のキャパシティーを超えた領域が非常に多くなっている。環境を改善するために、今までと違う道しるべが必要」とSDGsの重要性を説いた。
蟹江氏は国際目標の期限である2030年が迫り、その後も地球規模での課題解決が求められるとして、必要な行動に①見える化(測る)②行動する③仲間、行動を広げる―を挙げた。企業などによる地方創生のSDGsが推進の鍵を握り、「推進するためにやるのではなく、直面する課題・経営課題からリーチすること」と述べた。
浦和第一女子高校、筑波大付属坂戸高校の生徒4人とのトークセッションも行われ、「危機的な状況に置かれていることは感じていた。より具体的に行動していくことが大切」「人類は進化してきた。よりよい時代をつくっていくことができるはず」などの意見が出た。
=埼玉新聞2025年7月12日付け11面掲載=
サイト内の
浦和第一女子高校の基本情報は→こちら
筑波大学附属坂戸高校の基本情報は→こちら
カテゴリー
よく読まれている記事