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生徒商業研究発表大会県予選 浦和商OA部が連覇

独自の金融教育評価

最優秀賞に輝いた浦和商の発表=桶川市若宮のさいたま文学館ホール

 

 商業系の高校生が研究成果を競う生徒商業研究発表大会県予選会が7月25日、桶川市若宮のさいたま文学館ホールで開催され、独自の金融経済教育に取り組んだ浦和商業高校OA部が昨年に続き最優秀賞校に輝いた。
 同大会は、授業や部活動で商業を学ぶ高校生が、課題を設定し、解決を図る研究活動の成果発表を行うもので、問題解決能力や表現力、コミュニケーション能力などが評価される。
 浦和商OA部は、これまでの活動を発展させた「浦商版金融教育のすゝめ」を発表。同部では金融教育義務化を機に「浦商消費者教育かるた」を作成、高齢者や小学生に体験してもらった感想などを検証し、分析を重ねてきた。本年度は、新たに中高生に向け金融経済用語を中心とした「金融教育かるた」を制作、さらに「浦商版金融リテラシー検定」にも取り組んだ。証券会社や高齢者グループなど外部と連携した活動も高く評価された。
 優秀賞になった岩槻商ビジネスクエスト部は、岩槻の魅力を掘り起こして地域活性化につなげる具体的な活動を発表した。岩槻の祭り「鷹取り行列」では聞き取り調査を実施。現状分析から課題を見つけ、若者への情報発信として交流サイト(SNS)強化を提案。丁寧な調査分析と課題解決に向けた数値目標などが称賛された。
 そのほか、来年度の秩父高校との統合で最後の年を迎えた皆野高校は「高校生活の忘れられない思い出を作ろう」とのコンセプトでランチプロジェクト、上尾高校は「上尾を野球の町に」をテーマに、魅力ある街づくりについての研究成果をそれぞれ発表した。
 浦和商と岩槻商の2校は、9月に神奈川県で行われる関東大会に出場する。
 県予選の結果は次の通り。
 最優秀賞=浦和商OA部▽優秀賞=岩槻商ビジネスクエスト部、皆野(課題研究)▽優良賞=上尾(観光ビジネス)

 

=埼玉新聞2025年8月2日付け10面掲載=

 

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