第49回文部科学大臣杯全国高等学校囲碁選手権大会・全国大会が4~6日、東京都千代田区の日本棋院で行われた。埼玉県勢は男子個人戦で、渡辺彩登さん(大宮2年)が初優勝した。男子団体戦で、春日部(横山蒼大さん=2年、橋本航太さん=1年、小山稜太さん=3年)が準優勝した。
全国高校囲碁選手権男子個人戦で初優勝した渡辺彩登さん=6日午後、日本棋院
個人戦は男女とも98人が参加した。16組に分かれて一次リーグ戦を3局打ち、各組1位の16人が本戦トーナメントに進出した。埼玉勢は渡辺さんをはじめ男子の横山さん、女子の佐藤美空さん(塙保己一学園2年)、沢田梛子さん(栄東3年)の4人全員が本戦に進み、渡辺さん以外は敗退し、16強止まりだった。
渡辺さんは準々決勝で秋田代表を、準決勝で兵庫代表を破って決勝に進出した。決勝の相手は熊本代表の宮本将
伍さん。昨年の高校総合文化祭大会で優勝、今年も準優勝している強豪だ。戦いは一進一退の攻防を繰り広げたが、最後は渡辺さんが秒読みの中、的確に押し切って優勝を決めた。埼玉勢の男子個人戦優勝は津田裕生さん(浦和)、林朋哉さん(同)に次いで3人目。女子個人戦の優勝は倉谷圭乃さん(東京)だった。
渡辺さんは「春の選抜大会に続いて優勝できてうれしい。得意の終盤で正確に形勢判断できて、思い通りに打てたのが良かった」と喜びを語った。審判長の石倉昇九段は「並みいる強豪を倒し、春の大会に続いての優勝は立派です。気負いなく淡々と打って形勢判断が実にしっかりしていた」と評した。
団体戦には男子48校、女子46校が出場。1次リーグ戦を3局打ち、春日部は危なげなく3連勝しベスト8進出を決めた。準々決勝は麻布(東京)を3―0、準決勝は4連覇を目指した仙台第二(宮城)を2―1で下し、選抜大会優勝の駒場東邦(東京)との決勝に臨んだが、1―2で惜敗した。主将の横山さんは「自分を含めて全員詰めが甘かった」と振り返った。女子代表の滑川総合(長島瑠璃さん、佐藤玖美さん、石川紗希さん=いずれも3年)は1次リーグで2連勝した後、優勝した南山高女子部(愛知)に敗れた。
男子団体戦で準優勝した春日部の(左から)橋本航太さん、横山蒼大さん、小山稜太さん=5日午前、日本棋院
=埼玉新聞2025年8月7日付け14面掲載=
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