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中国総体2025 相撲 結果

【相撲】

埼玉栄 団体3位

先取許し勢い手放す

団体準決勝 埼玉栄の田宮愛喜(右)が野口明輝(金沢市工・石川)を攻める=ヤマタスポーツパーク県民体育館

 

 2年ぶりの優勝を狙った埼玉栄は準決勝で金沢市工に敗れた。相手に2本先取され、中堅の垣添が勝ち星を挙げたが、試合の勢いを手放した。山田監督は「よくやってくれた。皆がんばってくれた」と選手たちに賛辞を贈った。
 各選手が力を出し切った。土俵際での粘りは観客らの目をくぎ付けにした。劣勢の準決勝で気を吐いた中堅の垣添は「前の2人が負けて、逆に気合が入った。敗因は勝負の流れによるもの」と分析。技術面で劣らず、懸命に勝ち星を追いかけた。
 チーム最重量で体重143㌔の先鋒(せんぽう)田宮から豪快さが消えた。準々決勝、準決勝と土をつけられ、試合後しばらく涙が止まらなった。山田監督が「泣くな」と厳しい声をかける一方で、首を痛めていた田宮をかばう姿もあった。
 高校相撲界をリードしてきた埼玉栄。それでも選手たちにおごりはない。出場校全てをライバルだと考えている。主将の奥田は「自分たちは弱い代だった」と謙遜するが、昨年、先輩たちが残した8強を超え、努力を証明した。

 

立ち合い不成立 リズムに乗れず
個人80㌔級 沼田(埼玉栄)

 個人体重別80㌔級は埼玉栄の沼田日向が3回戦で敗退した。2回戦から登場し勝利を収め、意気込んだ一戦は及ばなかった。「前に出る意識が強くなりすぎた」と敗因を語り、立ち合い時に左に変化するも不成立となり、リズムを壊した。
 試合後は「弱いから負けた」と一言のみ。敗れたことへのいら立ちを露呈したが、気を休めると「努力が足りなかった。もっとしっかり練習に取り組めば良かった」と悔やんだ。身長165㌢78㌔と小柄だが、成長が楽しみな存在だ。

 

初の総体に緊張 今後に向け闘志
個人100㌔級 松村(埼玉栄)

 個人体重別100㌔級で埼玉栄の松村寛太は2回戦で敗れた。1回戦の内容は悪くなく、無難に相手を退けただけに、「敵がよく動いていて、押し出せず、慌ててしまった」と悔しさをにじませた。優勝へ思いを内に秘め、精いっぱい戦った。
 「一番の敗因は気持ちの弱さ」と指摘する。初めての全国高校総体の雰囲気もあり、その表情からは緊張感もうかがえた。「これからも頑張る」と口数こそ少なかったが、言葉には闘志がみなぎっていた。

 

=埼玉新聞2025年8月11日付け6面掲載=

 

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