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ふるさと両神に感謝 フルート奏者・黒沢さんコンサート初開催

 秩父ミューズパーク音楽堂ホールで24日、小鹿野町両神出身のフルート奏者・黒沢梢さん(36)のフルートコンサート「軌跡を繋ぐ」が開催された。「お世話になった地元の方に、音楽で恩返しがしたい」と、昨秋から温めてきた自身初企画のソロコンサート。当日は、音楽仲間たちとともに、フルートの軽やかで透明感ある音色をホール中に響かせ、多くの鑑賞者の心をつかんだ。

 

故郷の両神を思い、フルートを演奏する黒沢梢さん=24日午後、秩父ミューズパーク音楽堂ホール

 

 黒沢さんは、旧両神中学校卒業後、県立秩父農工科学高校へ進学し、吹奏楽部に入部。当時はクラリネット奏者を希望していたが、フルート担当がいなかったため、引き受けた。フルートの魅力を知って音楽短大で技を磨き、現在は秩父、所沢、本庄市で「フェリーチェフルート教室」の指導者を行う傍ら、各地のコンサート会場で演奏者としも活躍している。
 「やるからには、自分にしかできない形にしたい」と、この日に向けてプログラムを作成。第一部は大学で学んだクラシックの演奏を、第二部は自身が初作曲した「森」などの楽曲を披露した。「子どもの頃によく遊んだ両神の塩沢、串脇地区をイメージして作曲し、皆さんに故郷の魅力を伝えたかった」と、黒沢さんは思いを語る。
 音楽を通じて知り合った演奏家や両神出身の仲間がステージでサポートし、黒沢さんの家族が会場整理を行い、初ソロコンサートは大盛況のうちに幕を閉じた。
 「活動が続けられているのは、数え切れない仲間たちの支えのおかげ。大きいホールでの演奏はめったにできないが、今後も秩父のサロンなどで小まめに演奏し、楽しい音楽を届けていきたい」と、黒沢さんは爽やかに語った。

 

=埼玉新聞2025年8月29日付け5面掲載=

 

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秩父農工科学高校は、農業部(農業科・森林科学科・食品化学科)、工業科(電気システム科・機械システム科)、家庭科(ライフデザイン科・フードデザイン科)の3部7学科を有し、“秩父地域の産業と未来を支えるスペシャリストの育成”を目指しています。本校の3年間は、実践的な学習や部活動、資格取得を通じてたくましく成長することができます。本校は進路実現へのサポートも充実し、就職でも進学でも自分の希望を叶える確かなチャンスがあります。

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