長瀞、皆野観光の魅力を紹介する皆野高校生=8月25日午後6時ごろ、秩父市歴史文化伝承館
埼玉信用組合(本庄市)がビジネスマッチングの機会を提供する「第4回秩父地域クラウド交流会」が8月25日、秩父市内で開かれた。秩父地域の事業者や起業人らが交流を深めたほか、地元高校生がプレゼンする「第1回高校生ビジネスプラン発表会」も実施。地域課題解決を目指した若者の提案に、来場者は熱心に耳を傾けていた。
同交流会は、地域で起業する人たちを応援する交流会型イベントで、本庄、深谷市、児玉郡、秩父郡市を活動拠点に定期的に実施している。地域の起業家がプレゼンテーションを行い、観客は「応援投票」で評価し、新たな事業創出につなげていく。
今回は特別企画として、観光ビジネスを学習している高校生による発表会が行われ、県立秩父高校3年生3人一組と、皆野高校3年生5人二組が新ビジネスを提案した。
秩父高校の生徒は、「市内にジビエを広める」と題してプレゼン。昨年12月の秩父夜祭の会場で販売した、オリジナルメニュー「秩父鹿と田舎野菜のみそ煮うどん」の売り上げ成果を発表し、鹿肉料理を地域振興につなげる可能性について紹介した。
皆野高校の生徒は、長瀞、皆野町内の観光スポットを堪能できる旅プランを提案。長瀞の観光資源や文化に触れ、皆野の老舗企業などを巡り、皆野高校で星空を眺めるなど、青春と自然を味わえるコースと収支計画を発表した。両校の生徒は、審査委員を務めた清野和彦秩父市長らから高評価を受けていた。
11月は、「第6回本庄地域クラウド交流会」が開催される予定。
=埼玉新聞2025年9月4日付け9面掲載=
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学校の特徴~学校からのメッセージ2025~
令和8年度より、秩父高校と皆野高校が統合し、新たな「秩父高校」 が開校 。新校では従来の「普通科」に加えて「国際教養科」を設置し、生徒の多様な進路希望に応える教育を推進する 。 普通科は 総合進学・特別進学クラスを設置している。2年次から文系・理系に分かれ、30 以上の選択科目から自分に合った授業を選ぶ。 また R 5 年度からは「県立高校学際的な学び推進事業」の指定校となり、地元をテーマとした探究活動を推進している。
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