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秋季県高校野球26日開幕 組み合わせ決定

叡明は三郷北と初戦

 26日に開幕する秋季県高校野球大会の組み合わせ抽選会が19日、上尾市のスポーツ総合センターで行われ、出場40校の対戦カードが決定した。今夏の埼玉大会で初優勝した叡明、同準優勝の昌平がAシード、同4強の浦和実山村学園がBシードに入った。
 各校の主将らが予備抽選順にくじを引き、対戦カードが決定。叡明は三郷北、昌平は春日部、浦和実は越ケ谷、山村学園は坂戸とそれぞれ初戦の2回戦で対戦する。10月5日に県営大宮で決勝を行い、上位2校が関東大会(10月18~21、25、26日・山梨)に出場する。
 県大会は有観客で実施し、1回戦から有料で一般800円、身分証明書を提示した中高生は200円。引率された少年野球、中学生チーム(引率者・保護者は有料)、障害者(障害者手帳の提示)と介添え者1人、小学生以下は無料で入場できる。

 

混戦 群雄割拠の様相

真剣な表情でくじを引く各校の主将ら=19日午後、スポーツ総合センター

 

 埼玉は春夏で甲子園初出場校が誕生。群雄割拠の様相を呈し、各校の実力が伯仲する。今大会も混戦模様となりそうだ。経験値の高い叡明、昌平のAシードのほか、昨秋覇者の浦和実、浦和学院花咲徳栄など実力校が頂点を見据える。
 叡明は右腕鈴木隆を中心に堅守から試合を組み立てる。2、3番手投手の成長が鍵を握るが、打線は前チームの活発さを継承する。全国高校選手権で2番を打った青木、4番赤城が打撃陣をけん引。状況判断力の優れる主将鈴木彩がまとめる。
 3大会ぶりの栄冠を狙う昌平は今夏の主力野手3人が残る。捕手、遊撃手、中堅手のセンターラインが維持され、堅い守備から流れをつかむ。投手陣は今夏3試合に登板して3回?を無失点の右腕佐藤佑がエース。吉田、花牟礼の両左腕が支える。
 2連覇を目指す浦和実は南部地区代表決定戦で西武台を下して県大会に進出。選抜大会のメンバーは少ないが堅実な試合運びは健在だ。山村学園は投手がそろい、競り合いを勝ち切る勝負強さがある。小谷野、畠山ら上位打線が奮起したい。
 17度目の優勝を狙う浦和学院はつなぐ打線の安定感が抜群。クリーンアップには法量、藤沢、西村と好打者が並ぶ。花咲徳栄は出塁率の高いリードオフマン岩井、3番笹崎、4番本田が打線の中心。3回戦では昌平との好カードも予想される。
 春日部共栄は最速140㌔超えの左腕前田と右腕水脇の二枚看板で勝負する。抜群の統率力を持つ主将橋本がチームをまとめる市川越や古沢、直井ら経験値の高い投手が武器の川越東にも注目。上尾松山など公立校の躍進にも期待したい。

 

Aシード 叡明

スタイル変えず成長

 今夏の埼玉覇者叡明が変わらぬ野球スタイルで再びの王座を狙う。甲子園出場で新チームの始動が遅れ、現在はまだ模索段階。中村監督は「シードの意識もプレッシャーも全くない。できることをやって力をつけたい」と成長を促す秋とする。
 チームの強みは投手を中心とした手堅い野球。今夏の埼玉大会3回戦で先発した鈴木隆と1年山本の両右腕が投手陣の軸となる。野手陣は1番清水を筆頭に1年3人が背番号1桁をつける。再び県の頂点をつかむため、激しい競争が進んでいる。

 

Aシード 昌平

好調維持しV視野に

 今夏準優勝の昌平は効果的に得点を重ねる打線と手堅い守備で3大会ぶりの優勝を視野に入れる。主将の佐藤光は「全員でつなぐ打撃を意識して先取点を奪う。みんな好調を維持している。守り勝つ野球をする」と力を込めた。
 前チームと異なり、突出した選手はいない。打線は勝負強い3番大倉、長打力のある4番斎藤がチームを引っ張る。投手陣は制球力のあるエース右腕佐藤佑と力強さのある左腕吉田が軸となり、直球に力がある左腕花牟礼も控える。

 

Bシード 浦和実

地区大会で自信 誇り胸に連覇へ

 前回王者の浦和実は投打で堅実な野球を見せる。投手陣は最速139㌔のエース右腕松本と直球で押す左腕五味が試合をつくる。今春の選抜大会でメンバー入りした捕手で3番雲津は攻守の柱。低い打球を意識して得点を重ねる。
 昨秋、優勝を争った西武台を南部地区代表決定戦で破り、主将の開は「一つ自信になった」と誇りを胸に連覇に挑む。

 

Bシード 山村学園

投手力武器に 初の栄冠狙う

 投手層の厚い山村学園が初の栄冠を見据える。西部地区代表決定戦は川越工に2―1でサヨナラ勝ちし、県大会に進出。主将の畠山は「球際を強く戦い、関東大会に出場したい」と力を込めた。
 亀田、浜本、菊村、金沢の4人が今夏のマウンドを経験。亀田は打たせて取る技巧派左腕。右腕浜本は最速145㌔と力があり、制球が定まれば簡単には崩れない。

 

初の県大会・開智未来

まず1勝目指す

 開智未来は創部9年目で春秋通じて初の県大会出場を決めた。東部地区予選の初戦で秋季大会初勝利を挙げると代表決定戦では接戦を制し勢いに乗る。伊東監督は「部員全員で戦う」と気を引き締め、まずは1勝を目指す。
 試合ごとに出場メンバーを変更し、選手間で競争が生まれチームに好影響をもたらした。エース右腕寺内は変化球を駆使する軟投派で監督の信頼も厚い。主将の田島は「強豪が相手でも諦めず、一戦一戦を大事にする」と闘志を燃やした。

 

浦和学院と花咲徳栄

ノーシードで登場

 埼玉高校野球の両雄がノーシードから登場する。浦和学院は4大会ぶりの優勝を狙う。今夏は3回戦で敗れ、秋への準備期間は長かった。投手陣の整備は進み、右は投球術の光る伊藤、日高、西村、左は総合力の高い城間と層が厚い。堅守で打撃の流れをつかむ。
 2大会ぶりの王座を狙う花咲徳栄は投打ともに安定感を誇る。エース右腕黒川をはじめ、先発を任せられる左腕古賀と右腕石田ら5人の投手をそろえる。相手の攻撃の芽を摘み、1番岩井ら活発な打線で試合をつくる。

 

 

=埼玉新聞2025年9月20日付け7面掲載=

 

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