11月に開催される聴覚障害者の国際スポーツ大会「東京デフリンピック」に日本代表として出場する、いずれも熊谷市内在住でテニスの親松直人選手(33)とバスケットボール女子の丸山香織選手(26)が2日、同市宮町の市役所を訪れ、小林哲也市長に本番での活躍を誓った。同市出身の親松選手は2017年以来、2大会ぶり2度目の出場。2年前から市内で暮らす丸山選手は、初舞台となる。
小林哲也市長(左)に意気込みを話す親松直人選手(中央)と丸山香織選手=2日、熊谷市宮町の同市役所
上尾市にある秀明英光高校時代、男子団体で高校総体に出場した経験のある親松選手は日本体育大学卒業後、東京都内の企業に勤務しながら競技を続けてきた。1924年のパリ大会から始まったデフリンピックは、今回が100周年となって迎える記念すべき大会で、日本で行われるのは初めて。親松選手は「期待に応えようと、プレッシャーを感じている」と言う。
8年前は男子ダブルスで8強入り。今大会は男子のシングルスとダブルス、混合ダブルスに挑む。混合ダブルスは過去に2回、デフテニスの世界選手権で3位となった実績を持つ。親松選手は「混合ダブルスが一番、メダルを狙える位置にいると思う。メダルを取って、デフスポーツの存在をたくさんの人に知ってもらいたい」と誓った。
福井県出身の丸山選手は、「熊谷はスポーツの盛んなまちなので」と転居。東京都内で事務の仕事をしながら、都内にある健常者のチームでプレーしている。丸山選手は「チームとしては、金メダルが目標。聴覚障害のある子どもに夢を与え、この障害に対する理解が深まるきっかけになれば」と意気込んだ。
2人の決意を聞いた小林市長は、「体調に気を付けて頑張ってほしい」と激励。記念品を贈呈し、「障害のある人もない人も、ともに笑顔で暮らせるまちとして、熊谷をアピールする機会になるよう願っている」と語った。
=埼玉新聞2025年10月9日付け9面掲載=
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