県立新座総合技術高校の生徒らのアイデアで商品化したスイーツ「パキ・ふわ・トロ~クッキー&クリームケーキ~」
県立新座総合技術高校(新座市新塚、佐久間博正校長、生徒数約720人)の生徒らが考案したアイデアを基に、大手コンビニのローソンが共同開発したスイーツが3日から、関東甲信地区(1都8県)の約4400店で販売している。商品名は「パキ・ふわ・トロクッキー&クリームケーキ」(税込み300円)で、〝10代も手に取りやすいご褒美感のあるスイーツ〟をテーマに、一つでさまざまな食感が楽しめるのが特徴。アイデアが採用された生徒らは「いろいろな人に食べてもらいたいが、10代の人には広く知ってほしい」と購入を呼びかけている。
販売初日にローソン北朝霞駅前店付近で、販売キャンペーンに参加する新座総合技術高校の生徒ら=3日正午ごろ、JR武蔵野線北朝霞駅前
商品はココアクッキーの上にバニラムースを乗せ、最上部にフリーズドライのイチゴとハート形をイメージしたパリパリ食感のチョコレートをトッピングしたカップケーキ。チョコレートはスプーンで簡単に割れ、全体を混ぜることでクッキーとクリームの味わいも堪能できる。
商品パッケージも同校生のアイデアを採用。甘い印象が持てるようにチェック柄にイチゴとリボンのイラストがデザインされている。
同校の生徒らは2023年9月、ローソンとスイーツ「レモ恋 レモンエクレア」を共同開発し、商品化。20~50代の幅広い客の人気を集めた。こうした実績を知った同校総合ビジネス科の生徒らが昨年5月、「スイーツのアイデアを提供したい」と要望。同校が同社に申し入れた。
同社は前回の実績を考慮して要望を受け入れ、同校が授業の中で2、3年生からアイデアを募集。140件を超えるアイデアが集まり、昨年11月と今年6月の2回にわたり、プレゼンを実施。その後、生徒らの投票で選ばれたアイデアを同社が採用した。
生徒4人の班を編成して提案したアイデアが採用された同校総合ビジネス科3年の山崎ほのかさんは「10代が好むスイーツは味がおいしくて、万人受けするものが受けているので、それをコンセプトに考えた。商品化されたことはうれしい」と話している。
パッケージのデザインが採用された同校デザイン科3年上山奏さんは「初めは軽い気持ちで提案していたが、そのままの形で採用されたのがうれしい。今後、就きたい職業を考える意味で良い経験になった」と振り返った。
=埼玉新聞2025年10月13日付け9面掲載=
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昭和58年に6つの専門学科(電子機械科、情報技術科、デザイン科、総合ビジネス科、服飾デザイン科、食物調理科)からなる複合型専門高校として開校した。目指す学校像を、「一人一人の個性を生かし、広い視野を持った、よりよい社会の創り手となるスペシャリストを育成する」とし、ノーチャイム制や1年次ミックスホームルーム、総合選択制の実施など、様々な教育実践に取り組んでいる。
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