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全国高校バレー埼玉大会 男子 春日部共栄が初V

昌平を3-2で破る

=埼玉新聞社後援
(最終日、9日・サイデン化学アリーナさいたま)
 男子の決勝が行われ、春日部共栄が昌平を3―2で下し、初の栄冠に輝いた。春日部共栄は第1、第2セットを連取。第3、第4セットは続けて落としたが、2―2で迎えた最終第5セットで勝利をつかんだ。
 優勝した春日部共栄は全日本高校選手権(来年1月5~8、10、11日・東京体育館)に出場する。同校の全国大会出場は17年ぶり8度目。

 攻守で高さを生かした春日部共栄が昌平に3―2で競り勝った。
 春日部共栄は第1セットをレフト伊藤とミドル八柳を中心とした攻撃で先取。第2セットは僅差になったところでライト木島、セッター村山らが攻撃に幅を持たせ、29―27で連取した。2―2で迎えた第5セットは再びエースの伊藤にボールを集め、15―11で勝利をつかんだ。
 昌平は試合の入りで主導権を握られ後手に回った。0―2から意地を見せ2セットを連取したが反撃はそこまでだった。

 

攻撃多彩に激闘制す

昌平―春日部共栄 第2セット、春日部共栄の木島がスパイクを放つ

 

 春日部共栄がフルセットにわたる激闘を制し、初の頂点に輝いた。埼玉の高校バレーに新たな歴史を刻み、24歳の野口監督は「今まであと1点のところで悔しい思いをしてきた。本当にうれしい」と顔をほころばせた。
 得点源のエースの伊藤、ミドル八柳を軸に幅広い攻撃を展開した。強打がある両選手に相手のブロックが寄ったところにライト木島が得点を挙げれば、第2セット、ジュースに入った25―25からセッター村山がツーアタックを決めるなど、攻め手の多彩さが光った。
 守備では身長188㌢の八柳、187㌢の藤本の両ミドルを中心に高いブロックを形成。昌平の武器である強打を封じた。夏からチームとして強化してきた守備面で勝利に貢献した藤本は「ブロックがしっかり決まって気持ちよかった」と喜びをかみしめた。
 17年ぶりの全国大会に、初めて埼玉王者として挑む。主将の伊藤は「全国で勝てるチームづくりをしてきた。(東京体育館の)メインコートで戦いたい」と憧れの舞台でのプレーに向け闘志を燃やした。

 

土俵際で意地の反撃

 敗れたものの、昌平が土俵際で粘り強さを見せた。0―2と後がないところから2セットを連取し、勝負を最終セットまで持ち込んだ。掛川監督は「よく最後まで持っていけた。本当に成長してくれた」と涙を浮かべた。
 チーム全員が強打を放つ攻撃を武器に勝ち上がってきた。しかし決勝で相手の高いブロックに苦戦し、トスは自然とチームの柱であるエースで主将の棚沢に集まった。棚沢は「やってきたことは全部出せた。完全燃焼」とすがすがしい表情だった。

 

=埼玉新聞2025年11月11日付け6面掲載=

 

サイト内の春日部共栄高校の基本情報は→こちら

 

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