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専門性生かした各科連携のアーチ 春日部工業高校

春工祭のウエルカムアーチ。カウンターがリアルタイムで入場者数を表示していた=県立春日部工業高校

 

 春日部市の県立春日部工業高校で14、15日に開かれた文化祭「春工祭」で、入り口に設置されたウエルカムアーチは、建築、機械、電気の各科が連携し、専門性を生かして製作した門だった。幅6㍍、奥行き14・5㍍、高さ3㍍の木造。画像認識センサーによる入場者の自動カウント機能を備え、表示板に入場者数がリアルタイムで示され、来場者の注目を集めていた。

連携してウエルカムアーチを製作した建築・機械・電気科の生徒たち

 

 製作は建築科が中心となり、機械科、電気科の生徒が協力。企画から設計、施工までを担った建築科アーチ班の班長、千葉杏浬さん(3年)は、現場監督になるのが夢という。「設計から施工まで一連のことができるので、自分の力になると思い、取り組んだ。非日常的な空間をテーマに曲線を取り入れたデザインにした。喜ぶ来場者の姿を見られてうれしい」と笑顔を見せた。
 画像認識システムを組み込んだカウントボードを担当した電気科地域貢献班の鎌田綾斗さん(3年)は「建築科と調整を重ねながら、技術的にできるぎりぎりまで工夫した。プログラム作成でエラーが続き苦労した」と振り返った。機械科の谷颯真さん(3年)も「楽しんでもらえてよかった」と話した。
 家族と訪れた吉原陽大さん(10)は「こんな大きな建物を作れるなんてすごい」と目を輝かせた。生徒の保護者、橋奈保美さん(42)は「デザインの曲線が美しく、カウンターも正確に動いていて感心した」と語った。
 斎藤潤校長は「ウエルカムアーチは3年前から文化祭の目玉として取り組んでいる。今年は建築・機械・電気科が合同で製作した点に意義がある。日頃の学習成果が形として表れた」と話した。

 

=埼玉新聞2025年11月26日付け11面掲載=

 

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