日高市高麗本郷の巾着田曼珠沙華公園で、県立小川げんきプラザ(八木原利幸所長)と県立日高高校(吉澤修校長)のコラボ事業「たき火の達人になろう」が行われ、同校の3年生135人が、火起こしや、まき割りなどを体験した。日高の名所・巾着田での体験授業に「難しかったが楽しかった」「昔の人はすごい」などと話していた。

火起こしに取り組む生徒たち=日高市高麗本郷の巾着田曼珠沙華公園沿いの河原
小川げんきプラザでは高校との連携を推進中。日高高校から「総合的な探求の時間」の中で行う〝出前講座〟の要請を受け、巾着田での火起こし体験が実現した。
講師は小川げんきプラザの職員10人。生徒は20班に分かれ火起こし・たき火、まき割りを体験した。火起こしの方法は古代から明治初めまで、多くの家で使われていた火打ち石。河原で硬い石を見つけ、スタッフが用意した火打ち金にぶつけて火花をチャークロス(炭化した綿の布)に落として、火種を作って発火させた。
また、合間にはなたやおので、コナラとケヤキの丸太を割る体験もした。
大半が初めての体験。交代で火打ち石と火打ち金をぶつけ火花を出し着火に挑戦した。開始からまもなく発火に成功する班もいれば、なかなかできない班もあり、生徒たちは〝一喜一憂〟していた。発火すると火台に入れた枯れ葉や細いまきに着火、風を送り、火を育てていた。
この後、生徒たちは、たき火に飯ごうをかけポップコーンを作り、マシュマロなどを焼いて食べた。
生徒たちは事前学習で動画を見て予習していたが、女子生徒は「なかなか火花が着火できずに難しかった、(焦ったが)何度も繰り返していたらコツが分かり火が起きて、うれしかった、楽しかった」と言う。男子生徒は「最初は加減が分からなかったが意外と早く発火した。昔の人はすごいと思った」と話した。
担当の川島啓一教諭は「(生徒たちに)日高の名所・巾着田の魅力に触れ、河原で原始的な火起こしを体験してもらいたい」と企画した。「(皆で協力しながら)楽しそうに取り組んでいたので良かった」と話していた。
なお、各班は「火起こしの楽しさ」「たき火の魅力」「巾着田の魅力」などを伝えるショート動画を撮影・編集し提出、優秀作品は学校のホームページで公開する予定になっている。
=埼玉新聞2025年11月28日付け7面掲載=
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