2026年1月13日配信
芸術総合・美術科が1.78倍でトップ
大宮・理数科は1.70倍

前回記事では第2回進路希望状況調査結果のうち、普通科の動向をお知らせしました。
今回は、専門学科及び総合学科についてお伝えします。
◆専門学科は上がり、総合学科は変わらず
全日制専門学科全体の倍率は0.87倍で、前年同期の0.90倍を下回りました。
総合学科全体の倍率は0.87倍で、前年同期の0.86倍を僅かに上回りました。
※学校、学科ごとの希望者数、倍率など詳細は埼玉県教育委員会ホームページへ
埼玉県教育委員会
以下、専門学科について系統別に見ていきます。
基本的には、1.00倍を超えている学校が中心です。
◆農業に関する学科 ※カッコ内は前年同期倍率(以下同じ)
農業に関する学科は6校18学科あります。学科全体では0.79倍で、前年同期の0.82倍をやや下回っています。
01 杉戸農業・生活技術 1.20(1.08)
02 熊谷農業・生活技術 1.18(1.10)
03 杉戸農業・食品流通 1.08(1.28)
03 熊谷農業・食品科学 1.08(1.25)
05 熊谷農業・生物生産技術 1.04(0.79)
06 杉戸農業・園芸 1.00(1.08)
1.00倍を超えているのは熊谷農業3学科と杉戸農業3学科です。
例年高倍率となる杉戸農業・生物生産技術は今のところ0.88倍と定員割れ状態となっています。
杉戸農業と熊谷農業の生活技術は農業だけでなく食物、被服、保育など家政科に近い内容も学べるため女子志願者の割合が高くなっています。
◆工業に関する学科
工業に関する学科は13校45学科あります。学科全体では0.83倍で、前年同期の0.86倍をやや下回っています。
01 熊谷工業・情報技術 1.53(1.45)
02 川越工業・建築 1.48(1.38)
03 川越工業・電気 1.35(1.55)
04 川口工業・機械 1.30(1.20)
05 川越工業・デザイン 1.25(1.60)
06 新座総合技術・デザイン
1.13(1.50)
07 春日部工業・機械 1.09(1.24)
08 三郷工業技術・機械 1.08(0.72)
09 川越工業・機械 1.05(1.22)
10 川口工業・電気 1.01(0.70)
11 越谷総合技術・情報技術
1.00(1.28)
7校11学科で1.00倍を超えています。
川越工業は、前年同期と同じく5学科中、化学科を除く4学科で1.00倍を超えています。
川越工業と新座総合技術にあるデザイン科は、女子の人気が高く、70~80%以上は女子の志願者となっています。
再編による新校・大宮科学技術(現在の大宮工業の校地に設置)は、建築デザイン科(80人定員)が0.70倍と比較的高めですが、機械工学科、電気工学科、ロボット工学科は低調です。なお、同校には情報サイエンス科(80人定員)が新設されますが、これは分類的には工業に関する専門学科ではなく、埼玉県初の情報に関する専門学科となります。こちらは1.25倍と好調です。
◆商業に関する学科
商業に関する学科は15校26学科あります。学科全体では0.80倍で、前年同期の0.81倍を僅かに下回っています。
01 市立川越・国際経済 1.46(1.54)
02 深谷商業・商業 1.18(1.12)
03 上尾・商業 1.12(1.25)
04 新座総合技術・総合ビジネス
1.10(1.00)
05 鳩ヶ谷・情報処理 1.06(0.84)
5校5学科で1.00倍を超えています。
市立川越、上尾、鳩ヶ谷は普通科併設校で、新座総合技術は工業系や家政系の専門学科もある複合型の専門高校です。深谷商業は商業系のみの学校です。
再編による新校・八潮フロンティア(現在の八潮南の校地に設置)のビジネス探究科は埼玉県初の学科です。
◆家庭に関する学科
家庭に関する学科は4校8学科あります。学科全体では0.99倍で、前年同期の1.03倍を下回っています。
01 新座総合技術・食物調理 1.55(1.30)
02 越谷総合技術・食物調理 1.35(1.68)
2校2学科で1.00倍を上回っています。
新座総合技術、越谷総合技術の食物調理科は共に志願者の半数が女子となっています。
◆外国語に関する学科
外国語に関する学科は6校6学科あります。学科全体では0.91倍で、前年同期の1.12倍を下回っています。
01 越谷南・外国語 1.33(1.30)
02 南稜・外国語 1.08(1.20)
2校2学科で1.00倍を超えています。
蕨は0.90倍、春日部女子は0.78倍、草加南は0.70倍、坂戸は0.68倍でいずれも定員に達していません。
前年までは和光国際の外国語科がこの分類に含まれており、学科全体の倍率を引き上げていましたが、再編に伴い外国語科は国際科となり、別の分類となりました。
◆国際関係に関する学科
新しくできたカテゴリーで、岩槻の国際教養科(旧・国際文化科)、和光国際の国際科、秩父の国際教養科の3校3学科で構成されます。
01 岩槻 国際教養 1.10
02 和光国際 国際 1.05
03 秩父 国際教養 0.33
◆理数に関する学科
理数に関する学科は7校7学科あります。学科全体では1.21倍で、前年同期の1.50倍を下回っています。
01 大宮・理数 1.70(1.65)
02 所沢北・理数 1.55(1.88)
03 大宮北・理数 1.28(2.05)
04 越谷北・理数 1.18(1.55)
04 川口市立・理数 1.18(1.10)
前年同期トップだった大宮北に代わり、大宮が首位に返り咲きました。
松山・理数科は0.90倍、熊谷西・理数科は0.73倍と現状では定員割れ状態です。
◆その他の専門学科
看護に関する学科は常盤のみです。倍率は1.23倍で、前年同期の1.30倍を下回っています。
美術に関する学科は3校3学科あります。全体倍率は1.26倍で、前年同期の1.17倍をやや上回っています。再編による新校・越生翔桜の美術表現科は県内初の学科ですが、現状では定員に達していません。
音楽に関する学科は3校3学科あります。倍率は0.64倍で、前年同期の0.58倍をやや上回っています。
書道に関する学科は大宮光陵のみです。倍率は0.60倍で前年同期の0.83倍を下回っています。
体育に関する学科は2校2学科あります。全体倍率は1.20倍で前年同期の1.30倍を下回っています。大宮東・体育科は1.28倍、ふじみ野・スポーツサイエンス科は1.13倍と共に1.00倍を超えています。
福祉に関する学科は誠和福祉のみです。倍率は0.31倍で、前年同期の0.20倍を上回っています。
人文に関する学科は春日部東のみです。倍率は0.68倍で、前年同期の0.50倍を上回っています。
映像芸術に関する学科は芸術総合のみです。倍率は1.00倍で、前年同期の0.90倍を上回っています。
舞台芸術に関する学科は芸術総合のみです。倍率は1.00倍で、前年同期の0.83倍を上回っています。
生物・環境に関する系は、「いずみ」のみです。生物系は1.39倍で前年同期の1.30倍を上回っていますが、環境系は1.08倍で前年同期の1.20倍を下回っています。
◆総合学科
総合学科は9校9学科あります。全体倍率は0.87倍で、前年同期の0.86倍を僅かに上回っています。
01 川越総合・総合 1.44(1.54)
02 滑川総合・総合 1.00(1.01)
1.00倍を超えているのは上記2校のみです。
総合学科は各校の定員に大きな差があります。もっとも規模が大きいのは320人定員の久喜北陽、次いで280人の滑川総合、240人の川越総合、200人の幸手桜、進修館、寄居城北、120人の吉川美南と続き、もっとも小さいのは80人の小鹿野と誠和福祉です。(※定員と募集人員は異なる場合があります)
現時点で0.95倍の寄居城北、0.81倍の久喜北陽は今後の受験生の動き次第で1.00倍を超える可能性があります。
本日は専門学科、総合学科の動向についてお伝えしました。
(教育ジャーナリスト 梅野弘之)
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
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