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柔道県高校選手権 結果

【第1日】

男子81㌔級 青柳(大宮工)初の栄冠

女子48㌔級 山崎(武南)が制覇

 柔道の第48回全国高校選手権県予選を兼ねた県高校選手権第1日は11日、リプロ武道館で男女個人各5階級が行われ、男子81㌔級で青柳赳侑(大宮工)が初優勝した。
 男子60㌔級は伊藤龍誠(埼玉栄)が初制覇し、同66㌔級は今井大貴(埼玉栄)、同73㌔級は饒平名祥太(埼玉栄)がそれぞれ初の栄冠。同無差別級は岡本煌栄(埼玉栄)が頂点に立った。
 女子は48㌔級の山崎初音(武南)が初優勝し、同52級の小野京愛(埼玉栄)が2連覇。同57㌔級を堀内碧(埼玉栄)、同無差別級を福田尚央(埼玉栄)が制した。63㌔級決勝リーグは相場さつき(埼玉栄)が1位、篠宮椿子(大宮工)が2位に入った。
 女子63㌔級の上位2人と残りの階級の優勝者が全国高校選手権(3月27、28日・日本武道館)に出場する。

 

「勝つイメージ」実現

男子個人81㌔級決勝 大宮工の青柳(右)が大内刈りを仕掛ける

 

 大宮工の青柳が男子個人81㌔級を制し、同校からは3年ぶりの個人王者となった。青柳は「選手権前から勝つイメージをずっと持って過ごしていたので、結果につながってうれしい」と日々の努力が報われ、安堵(あんど)の表情を浮かべた。
 決勝では互いに積極的に技をかけ合うも、決定打がないまま延長戦へ。「前の段階で大内(刈り)がかかっていたので、組み合った瞬間に行こうと思ってた」と、一瞬の隙を突いて距離を詰めると、体を預けるようにして相手を倒した。
 保育園の年少で脱毛症を発症。「病に負けてほしくない」という父の勧めで柔道を始めた。小、中学校と経験者の父の下で技を磨き、初の全国への切符をつかんだ。全国では「一つでも多く勝つ。優勝を狙う」と力強く宣言した。

 

寝技の強さで全国へ

女子個人48㌔級決勝 武南の山崎(上)が腹抱えで技有りとし、合わせ技で一本を決める

 

 女子48㌔級を初制覇した武南の山崎は「けがが治ってない状態だったけれど、優勝できてよかった。ほっとしている」と笑みを浮かべた。昨春に右肩を亜脱臼し、高校総体後に手術を受けたが、いまだ完治はせず。それでも決勝では寝技の強さを発揮し、優勝をつかんだ。
 同校柔道部の女子部員はたったの一人だが、「男子のみんなが一緒に練習してくれる」と環境を前向きに捉える。「けがをしっかり治して、選手権では納得のいく試合をして勝ちたい」と全国に向け万全を期す。

 

全国でいい結果を

女子52㌔級・小野京愛(埼玉栄)の話

 関東選抜大会でけがをして、手術して、ぶっつけ本番で勝てるか不安だった。決勝の相手も後輩で、勝ち切れて良かった。全国では自分の柔道をして、いい結果を残したい。

 

周りの助けに感謝

女子57㌔級・堀内碧(埼玉栄)の話

 12月末にけがをしたばかりで、出られるか分からなかった。周りの助けのおかげで優勝することができて、感謝しかない。全国では優勝目指して頑張る。

全試合きつかった

男子60㌔級・伊藤龍誠(埼玉栄)の話

 ずっと弱くて、死ぬほど練習してつかみ取った優勝なので、うれしい。全試合がきつかったけれど、気持ちを出せた。一つでも多く勝てるように頑張る。

ほっとしている

男子無差別級・岡本煌栄(埼玉栄)の話

 ほっとしている。準決勝までいい勝ち方できたけれど、決勝は何がなんでも勝ってやろうという気持ちで勝てたのでよかった。全国で優勝する。

 

 

【第2日】

男子団体 大宮工 2大会連続栄冠

女子団体 埼玉栄は9連覇

 柔道の第48回全国高校選手権県予選を兼ねた県高校選手権最終日は12日、リプロ武道館で男女の団体を行い、男子は大宮工が2大会連続10度目の頂点に立った。女子は埼玉栄が9大会連続20度目の優勝を飾った。
 男子の大宮工は準決勝で2―2の代表戦の末に武蔵越生に競り勝つと、決勝は武南に4―1で快勝した。女子の埼玉栄は川越工との準決勝を3―0で勝利すると、決勝も3―0で大宮東を下した。
 男女の優勝校と、昨年の全国高校選手権を制し、同11月の県高校新人大会で1位となって県大会を免除された男子の埼玉栄が推薦校として、全国高校選手権(3月27、28日・日本武道館)に出場する。男子の埼玉栄は26大会連続31度目の出場。

 

重圧はねのけ“再挑戦”

男子団体決勝 武南―大宮工 大宮工の手塚が(上)が小外掛けで有効を奪う

 

 男子の大宮工は29大会ぶりとなった前回に続く優勝で2連覇を達成した。鯉渕監督は「去年は全国に出られて、今回はプレッシャーもあったので、ほっとした。選手たちが気持ちを出して戦ってくれてうれしい」と満開の笑顔を見せた。
 準々決勝までは危なげなく勝ち進んだが、準決勝の武蔵越生戦は2―2で代表戦にもつれ込んだ。個人81㌔級王者の青柳が「ここが勝負。みんながしっかり引き分けてくれた」と勝ち切ると、勢いに乗ったチームは決勝を4―1で快勝した。
 平日の全体練習の時間は2時間と少ない。主将の野口は「しっかり集中して質の高い練習ができる。空いた時間
をトレーニングや個人練習に充てる」と、公立校ならではの時間や設備の制約を、練習の仕方の工夫で補っている。
 来年度には校名が「大宮科学技術」に変わるため、大宮工として挑む最後の選手権となる。昨年は1回戦で惜敗。指揮官は「武道館での悔しさを晴らす。借りを返すチャンスをもらった」と悲願の1勝をつかみにいく。

 

技で圧倒 実力誇示

女子団体決勝 大宮東―埼玉栄 埼玉栄の照井(手前)が果敢に技を仕掛ける

 

 女子の埼玉栄は盤石の柔道で9大会連続の頂点に立った。初戦の準々決勝から決勝までの3試合を全て3―0で勝利。準決勝、決勝は指導による僅差ではなく、全て技で勝利をつかみ実力を示した。
 前日の個人戦で好成績を収めた3人が並ぶ強力な布陣で挑んだ。先鋒(せんぽう)の照井は52㌔級で準優勝し、中堅の相場、大将の福田はそれぞれ63㌔級、無差別級で頂点に立っている。団体メンバーを外れた52㌔級女王の小野と57㌔級覇者の堀内のけがが完治すれば、さらに層は厚くなる。
 全国選手権では通算5度の優勝を誇るが、41回大会を最後に決勝の舞台から遠ざかっている。再び栄冠をつかみ取るには、直近2大会ではね返されている3回戦の壁を破れるかが鍵となりそうだ。

 

=埼玉新聞2026年1月12日付け7面、13日付け7面掲載=

 

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