熊谷に55-17
(最終日、31日・くまぴあグラウンド)
決勝と順位決定戦を行い、決勝で川越東が熊谷を55―17で破り、3年ぶり4度目の頂点に立った。川越東は第27回全国高校選抜大会(3月25~31日・熊谷ラグビー場)に出場する。同校の出場は中止となった第21回大会を含めると3年ぶり4度目。
川越東は前半10分にFB田中が先制トライを奪い流れをつかむと、同18分のPG、同24分のフッカー佐々木のトライで15―0とリードを広げた。後半には熊谷の反撃を受けるも、6トライを挙げ相手を突き放した。
3位決定戦は昌平が熊谷工を38―21で退けた。5位決定戦は本庄第一が深谷に29―20で勝利し、7位決定戦は慶応志木が伊奈学園に33―7で快勝した。
川越東と熊谷は関東高校新人大会(2月7、8、14、15日・熊谷ラグビー場ほか)に出場する。
接点と展開力で上回った川越東が、熊谷に55―17で快勝した。
川越東は前半10分にFB田中が先制トライを奪うと、同18分にWTB小島がPGを決め、同24分にはフッカー佐々木のトライなどで得点を重ねた。後半には6トライを奪い、盤石の試合運びを見せた。熊谷は川越東の鋭いランと展開力に翻弄(ほんろう)され、後半の3トライにとどまった。
悔しさ糧に示した成長

決勝 川越東―熊谷 後半2分、川越東のSO菅谷(中央手前)がトライを決める
接点、展開力、ディフェンス、全てにおいて完成度の高さを示した川越東が3年ぶりの頂点に立った。前チームの主力が9人残るメンバーは隙がなく、望月監督は「秋の決勝で負けた悔しさを共有して、一生懸命努力した結果」と勝利を成長の証しとした。
自慢の展開ラグビーで相手の陣形を崩し、バックス陣の鋭いランが威力を発揮した。特にCTB谷川、WTB小島、FB田中が際立った推進力で好機を演出。2トライを挙げた攻撃の司令塔SO菅谷は「どんなときも落ち着いて声をかけた」と冷静な判断力が光った。
バックス陣を支えたのはFW陣の安定感のある守備。セットプレーや対人で力強さを発揮し、ボールの争奪戦で優位に立った。前半22分には佐々木がタックルで相手の反則を誘いガッツポーズ。「何か反則を取ってやろうと思っていた」とチームの士気を上げた。
県大会では昨年、一昨年と昌平が優勝を独占し、川越東は2位に甘んじる苦い経験を何度も味わった。昨秋の花園県予選決勝で慶応志木に敗れてからは、全国レベルの守備を身に付けるためハードなトレーニングをこなした。
全国選抜大会では2度初戦敗退。主将の竹山は「まずは1勝。全員が初めての全国なので、しっかりと準備したい」と、初勝利に向けて万全を期す。
攻守奮闘 役目果たす
フッカー佐々木
川越東のフッカー佐々木が攻守に奮闘した。前半からハードなタックルで相手の出足を止めると、前半24分と後半19分には、ともにモールの最後尾から抜け出しトライ。「他のFW陣が頑張ってくれている。前に出るなら取り切らないと」と役目を果たした。
試合を通してのハードワークがたたり、後半20分に右足のけいれんで途中交代。「頑張ったからかな」と笑顔を見せた。足は大事には至らず、試合後はほかの選手たちと一緒に歓喜の輪に加わった。
29年ぶりのVならず

前半22分、熊谷のフッカー加藤(右)が突破を図る
29年ぶり4度目の優勝を狙った熊谷は、相手の素早いパスワークに手を焼き、三つのトライを決めても点差は縮まらなかった。ボール保持力で劣り、横田監督は「アタックができす完敗。攻めても継続できなかった」と敗戦を受け入れた。
前半は攻撃の糸口がつかめなかった。押し込まれる展開となり、守備に時間を費やした。後半に入ると6分にフッカー加藤がトライを決める。モールで中盤から敵陣へ押し込み力強さを発揮。攻撃の時間が増え、反撃に転じた。
同17分にCTB田留源、同27分に再び加藤がトライを奪うも、グラウンドを広く使う相手が一枚上だった。持ち味のラインアウトからバックスへの展開も封じられた。主将の若林は「相手のプレッシャーに負けてしまった」と肩を落とした。
前回大会は準決勝で敗退し、3位決定戦でも敗れ4位に。前チームはここから奮起し、昨年11月の花園県予選では第1地区で準優勝。全国大会を狙えるチームにまで力をつけた。初の関東新人大会へ向けて指揮官は「チャレンジしかない」と成長を促す。
小柄も貫禄示す
フッカー加藤
熊谷のフッカー加藤が2トライを決めチームを鼓舞した。身長160㌢78㌔と小柄ながら、モールで力強さを発揮し、ボールをトライラインへ押し込んだ。「タックルが自分の一番の強み」と貫禄を見せ、相手に立ち向かった。
前チームでは機敏な動きが求められるフランカーを任され、主力として花園を目指した。「今回も準優勝。誇れることではない」と厳しい評価。守備で磨いてきたラッシュアップを関東新人大会で披露し、チームに貢献する。
県高校ベストフィフティーン
昌平 最多8人選出

ベストフィフティーンに選出された選手たち
県ラグビー協会は31日、本年度の県高校ベストフィフティーンを発表し、県内大会や全国大会で活躍した選手から3年生15人が選出された。
昨年12月から行われた全国高校大会に出場した昌平と慶応志木からは計12人が選ばれた。昌平からはフッカー宮元崇ら最多8人、慶応志木からはCTB浅野優心ら4人が入った。
=埼玉新聞2026年2月1日付け9面掲載=
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