「謎解きツアー」アイデア練る
年間約730万人が訪れる川越市の新たな観光資源発掘や地域活性化に若者らのアイデアを生かそうと、同市幸町の創業支援施設「りそなコエドテラス」で1月27日、ワークショップが開かれた。地元高校・大学の生徒らに〝実践的な学びの場〟を提供することで、地域課題やまちづくりに目を向けてもらうことも狙い。観光協会などが企画した。

謎解きツアーのアイデア出しをする参加者ら=1月27日夜、川越市
川越は首都圏有数の観光地として人気だが、周遊コースは「蔵造りの町並み」や「時の鐘」など一番街周辺に集中する。滞在時間の短さや交通渋滞、私有地立ち入りやごみ放置などの課題も散見され、若者に人気の「謎解きツアー」を通じて、経済波及効果の拡大やオーバーツーリズム対策も目指している。
ワークショップには星野高校、市立川越高校、県立川越女子高校、尚美学園大学の学生らが参加。この日は約20人が集まり、グループワークを行った。参加者らは謎解き・ボードゲーム作家平野雄哉さんの指導で、四つのP(Product=製品、Price=価格、Place=販路、Promotion=広報)戦略について意見交換した。
現在、市内を訪れる観光客の7割が40代以上で滞在時間は2~4時間と短いため、縁結びの神様(ゆかりの地)を巡る企画や、X(旧ツイッター)やインスタグラムを使った広報で「(一番比率の少ない)若者の掘り起こしを図りたい」といった意見が多数を占めた。
市立川越高校2年の土井愛花さんは「普段接する機会の少ない大学生の皆さんとも意見交換できて楽しかった。SNS(交流サイト)で発信される情報を小まめにチェックして宣伝方法も考えていきたい」と笑顔。県立川越女子高校2年の佐々木里桜さんは「日々通学で慣れ親しんだ町並みも観光という新たな視点で見つめる良いきっかけとなった。オーバーツーリズムを単にマイナス要素として捉えるのではなく、良い方向に変えられたら」と話していた。
参加者らは今後、2月中旬までに謎解きスポットの候補地を探索。3月上旬のデモ体験を経て、4月以降の商品化、販売開始を目指す。
小江戸川越観光協会の田中三喜雄専務理事は「常識にとらわれない、若者ならではの自由な発想で積極的に案を出してほしい」と期待している。
=埼玉新聞2026年2月3日付け4面掲載=
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