教えることで生徒の知識や技術を向上
杉戸農業高校の生徒が、杉戸第三小学校の児童にナシの栽培方法を教える体験学習が行われた。
両校の交流事業として5~9月までの間、ナシの摘果(てきか)から除草、収穫までの作業を毎年3回実施しており、今年で22年目となる。教えることを通し知識や技術を向上させることを目的としている。
この日は、同高園芸科で果樹を専攻する3年生14人が、小学6年生43人に同高の果樹園で摘果のやり方を実演を交えて指導。傷がなく大きく育ちそうな幼果を見比べ、どれだけ残すのかも考えながら作業に取り組んだ。
郭彩麟さん(18)は、「難しい用語を分かりやすく説明するなど工夫をしながら教えた。想定していない質問が寄せられたので、知識があればもっと分かりやすく教えられたと思う。知識を深め次回に備えたい」。岡村旺さん(17)は「これまで学んだ知識を小学生が興味が湧くように伝えることで盛り上がってくれた。今回学んだことを次回に生かしていきたい」と語った。
同科の榎本友介教諭(33)は「質問が飛び交い円滑なコミュニケーションが図られていたと思う。和気あいあいと取り組めていたことは教える上で重要」と総括した。
=埼玉新聞2021年5月25日付け10面掲載=
サイト内の
杉戸農業高校の基本情報は→こちら
カテゴリー
よく読まれている記事