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町の文化を探究ー小川高校

「おがわ学」小川高生が発表会

 

 小川町では「おがわ学」と称し、町内の小中高の児童生徒が、町の文化や歴史、産業などに理解を深め、地域活動への参画や、課題解決に取り組んでいる。その一環で、県立小川高校(韮塚雄一校長)でこのほど、3年生が「総合的な探求の時間 中間発表会」を行った。

 

楮から和紙をすく体験を基に発表する生徒=小川町大塚の県立小川高校

 

 「おがわ学」の取り組みは今年度で3年目、仕上げの年を迎えた。この日は、各講座のグループごとに1学期の「総合的な探求の時間」で学んだことを発表した。これまで生徒たちは「日本文化史研究」「総合社会研究」「くらしと科学」「総合歴史研究」など、12講座の中から選び、各自で取り組んできた。

 「日本文化史研究」では、小川で「万葉集註釈」を完成させた鎌倉時代の僧・仙覚律師に関する調査が、「総合社会研究」では小川の魅力を生かした起業をテーマに調査した成果が、「くらしと科学」では、町の和紙体験学習センターでの楮(こうぞ)から和紙をすく体験を基に、和紙を用いた新たな商品開発に向けた抱負などが発表された。また、「総合歴史研究」では、小川が繁栄した大正時代をテーマにした観光を推進し、魅力ある街づくりと活性化を図るなどが提案された。

 この日は、同時に1年生を対象に「生物基礎」の授業が体育館で行われ、外部講師の杉田勝さんが「小川町のバイオーム」をテーマに、周辺の山々に見られる植物分布の違いなどについて話し、生徒たちは小グループに分かれ、植生の特色について話し合った。

 秋には、町内の小中学校と共に、児童生徒が学んだ成果を「おがわ学フォーラム」として公開する予定という。

 

=埼玉新聞2021年8月11日付け11面掲載=

 

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