埼玉栄勢が2階級
全国高校総合体育大会(インターハイ)第17日は10日、長野市ホワイトリングなどで行われ、柔道個人戦の男子90㌔級は長浜佑飛(埼玉栄)が初優勝。同100㌔級は新井道大(同)が頂点に立った。同100㌔超級では、野村陽光(同)が準決勝で敗れたもののベスト4に進んだ。
重量挙げの男子61㌔級ジャークでは、荒川晃輝(川口)が118㌔を成功させて3位になった。
柔道個人戦男子90㌔級決勝で対戦する埼玉栄の長浜佑飛(右)(長野県実行委員会提供)
最後まで自分の柔道を貫き、栄冠をつかんだ。柔道男子90㌔級を制した長浜は「全国大会ではずっと負け続けてきた。やっと、という思い」と涙を流した。
信条は「技を掛け続ける柔道」。無差別級で出場した3月の全国高校選手権は豪快な投げ技で大柄な選手を次々と倒した。しかし、準優勝で頂点には届かなかった。
今大会はライバルたちも対策を練ってきた。初戦は優勢勝ちと苦しみ「背負い投げが決まらない」と焦りが募った。
転機は準々決勝。開始直後に思い切って繰り出したともえ投げが決まり「これが自分の柔道だ」と再確認した。決勝は背負い投げを警戒されたが、技を仕掛け続け、最後は肩車で技ありを奪って勝利を呼び込んだ。
埼玉栄高で同じ90㌔級だった兄の快飛さんは6年前の大会で準優勝だった。
自身のスタイルを信じ、兄が届かなかった高校日本一の称号を手にした長浜は「技を掛け続けて良かった。勝ててうれしい」とはにかんだ。
=埼玉新聞2021年8月11日付け8面掲載=
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