食物調理科3年生6人が
オリジナルスパイスを開発
越谷産の小松菜を使って誰からも愛される料理が作れないか―。そんなミッションに立ち向かったのが、地元の越谷総合技術高校(市村洋子校長)の食物調理科3年生6人。授業で学んだ知識を生かしてオリジナルスパイスを考案。そして、ピリッと辛いが食べ出したら止まらない小松菜スパイスカレーのレシピを完成させた。
地産地消の推進と地場農産物の魅力発信を目的に、市が実施する「こしがや〝彩り〟レシピ」事業の一環。プロジェクトは昨年8月から始まった。
生徒は市内農家を訪れて小松菜の収穫から始め、スパイスの調合、カレーの試作などに取り組んだ。あくまで主役は小松菜。どれくらいの辛さが小松菜のうま味を引き出せるか、またカレーに加える形はざく切りかペースト状かなど、意見を出し合い試行錯誤を重ねた。市内レストランシェフのアドバイスも受け、昨年11月下旬にレシピが完成。市観光協会の協力でスパイスの商品化も決定した。
開発した「小松菜のためのこしがやカレーMixスパイス」(21㌘、税込み390円)はターメリックやシナモンなど8種類の香辛料を調合。レシピの主役である小松菜を生かす脇役的存在だ。ペースト状の小松菜を使う生徒考案のオリジナルカレーレシピも同封している。スパイスは好みで量を調節し、カレールーの代役にもなる。
お披露目となった5日、越谷駅東口の観光物産拠点施設「ガーヤちゃんの蔵屋敷」には販売時間前から約40人が列を作った。スパイスは今後も同施設の店頭に並ぶ。
リーダーの原匡さん(18)は「まさか並んでまで購入してくれるとは思わなかった」と驚いた表情。そしてとびきりの笑顔で「将来はイタリアンシェフを目指しているので、商品開発はとても良い経験になった」。秋田笑里さん(18)は「小松菜は栄養が豊富。子どもから高齢者まで幅広い方に食べてほしい」と期待した。
越谷市公式動画投稿サイト(ユーチューブ)では、企画から完成までの様子を3編で公開している。
=埼玉新聞2022年3月7日付け10面掲載=
収穫体験編↓
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