陸上 (第1日、11日・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場)
男子1500㍍ 丹野(東農大三)初優勝
男女計10種目の決勝などを行い、女子走り高跳びは高橋美月(埼玉栄)が1㍍73で初の栄冠に輝いた。同400㍍では、山内そよ(大宮東)が56秒19で初の頂点に立った。
男子1500㍍は、丹野暁翔(東農大三)が3分54秒80で初優勝した。
各種目とも上位6位(競歩、混成、女子の棒高跳び、三段跳び、ハンマー投げは4位)までが北関東大会(6月17~20日・栃木)に出場する。
飛躍し続ける1年生
女子走り高跳び決勝 1㍍73を記録して初優勝した埼玉栄の高橋美月
将来が楽しみな1年生が誕生した。女子走り高跳びは埼玉栄の高橋が1㍍73で初優勝。「確実に日本選手権に出るためには1㍍76を跳びたかった」とあどけない笑顔で振り返った。
誰より高く、天を仰ぐように美しい背面跳び。「助走を近くすると(バーが)肩に当たる。スピードを生かして跳ぶため」と他の選手より2、3歩後ろから助走をつけて頂点に輝いた。
1㍍55から1㍍67まで難なくクリア。1㍍70からは2位の阿部(松山女)との一騎打ち。「負けたらどうしようと思ったけど、競り合いながら跳べることが楽しかった」。1カ月半前まで中学生だったとは思えない度胸とポテンシャルで1㍍73を記録した。
全国中学大会で優勝経験がある15歳。昨年、全国高校総体の同種目で優勝した岡野弥幸に憧れて、はるばる岩手から母と一緒に引っ越し、埼玉栄に入学した。
今回記録した1㍍73は自己ベストタイで自身3度目。「まずは1㍍73を超えたい。そして今年1㍍79を記録したい」と飛躍を誓った。
先行逃げ切り新たな武器に
男子1500㍍決勝 3分54秒80で初優勝を飾った東農大三・丹野暁翔
男子1500㍍は、スタートダッシュで独走態勢を築いた丹野の独り旅となった。「先行逃げ切りが自分に合っていると分かった」。昨秋の新人大会優勝時につかんだスタイルを確立した。
冬場には走り込みを行いスタミナを強化した。「1人で走ることを意識して練習を行ってきた」とレースのイメージを膨らませた。決勝ではライバル松井(埼玉栄)の追走も想定。「ラスト200㍍からの足を残した」と、2位以下に影すら踏ませなかった。
想像通りで自己新達成
女子やり投げ 田中(栗橋北彩)
女子やり投げ決勝 自己ベストで初優勝した栗橋北彩・田中夢桜
女子やり投げは田中が自己新の41㍍75を投げ初優勝。「助走から投げまで、自分が想像していたものと一致した」と笑顔を見せた。
1投目に38㍍48を記録したが、その後が続かず「投げられないと思うと気が早まり、やりを引きすぎてしまう」と課題を修正。「気持ちを抑えて投げた」という4投目で自己ベスト更新の39㍍99をマークし、勢いに乗った最終投てきで記録をさらに塗り替えた。
「今年は45㍍以上を出して、インターハイで入賞したい」と意気込んだ。
憧れの先輩追いかけ
女子1500 仲西(昌平)
昌平勢が上位を独占した女子1500㍍は、仲西が初優勝。地区大会で記録した自己ベストを、さらに1秒以上塗り替える4分27秒16をマークした。
同種目で昨年のインターハイ決勝に進出した1学年先輩、木下の走りに「感動した。憧れて追いかけてきた」。昨年は3000㍍のみの出場だったが、今大会は1500㍍と3000㍍にエントリー。「競ったときにスピードを上げられないと勝てない。ラストを強くしたい」と先輩がたどった道を突き進む。
後半差をつける
女子400 山内(大宮東)
女子400㍍56秒19で初の栄冠に輝いた山内そよ(大宮東)
女子400㍍は大宮東の山内が56秒19で初の頂点に立った。「1位を取れてよかった」と息を切らしながら喜びをかみしめた。
「自分の中で状態は良かった」と、決勝では好スタートから少しずつギアを上げた。「後半のほうが得意」と最後の100㍍は2位との差をさらに広げてゴールテープを切った。向上心が高い3年生。「前半は力まず、後半はもっとピッチを上げたい」と修正を図って北関東大会に挑む。
気持ちで勝ち切る
男子400㍍で初優勝した森田陽樹(早大本庄)
「優勝することだけを考えてきた。気持ちで勝ち切った。48秒を切るとU―20の日本選手権に出られたから悔しい。それでも自己新(48秒04)を出して、優勝という目標も達成できてよかった」
基礎練習が結果に
男子棒高跳びで初優勝した小山優人(白岡)
「助走と踏み切りがしっかり入ることができた。(県新人大会から連続優勝に)周りの雰囲気とか、自分の意識が変わってきた。短助走など基礎を念入りに行い結果につながっている」
=埼玉新聞2022年5月12日付け7面掲載=
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