女子400 山内(大宮東)初の栄冠
女子走り高 高橋(埼玉栄)一騎打ち制す
(第1日、17日・栃木県カンセキスタジアムとちぎ)
埼玉、群馬、栃木、茨城の4県が参加し開幕。男女の計8種目の決勝などが行われ、県勢は2種目で優勝した。
女子400㍍は山内そよ(大宮東)が55秒72で初の頂点に立った。同走り高跳びは高橋美月(埼玉栄)と青木萌佳(春日部共栄)が県勢同士の一騎打ちを繰り広げ、ともに1㍍73を記録、試技数により高橋が初優勝した。
各種目上位6人(女子棒高跳び、三段跳び、ハンマー投げ、男女競歩は4人、男女混成種目は3位までと4~6位の全国記録上位5人)までが全国高校総体(8月3~7日・徳島)に出場する。
自己ベスト更新 笑みを見せる
女子走り高の青木
自己ベストを6㌢更新し、1㍍73を3回目で成功させた春日部共栄の1年青木が、女子走り高跳びで準優勝。軽快な助走できれいな弧を描いた。「跳べそうだなと思った。一番よい跳躍だった」と満面の笑みを見せた。
青木はライバルも含め、一緒に高みを目指す仲間が頑張るきっかけに。「楽しんだもの勝ち。友達をたくさんつくりたい」と初の全国大会に胸を躍らせていた。
自己採点「40点」の貪欲
女子400㍍決勝 55秒72で初優勝をつかんだ大宮東・山内そよ(中央)
女子400㍍は大宮東の山内が力強い走りを披露し、55秒72で初優勝。10日に行われたU20(20歳以下)日本選手権の同種目で、自己ベストの54秒62で日本一に輝いたばかり。「まぐれだったと思われるのではないか、プレッシャーに感じた」とほっとした様子で笑顔を見せた。
理想に掲げるのは前半でスピードに乗り、後半はピッチを高める走り。ラストスパートで力み、ややぎこちない動きになった決勝の走りについては「40点」と厳しく自己採点。「1位を取れたのはうれしいが、走りとタイムに悔しさが残る」と若き女王は自分の走りに貪欲だ。
5月に行われた県予選では、前半に加速しきれなかったことを反省材料に挙げ、1カ月間は走り込みを中心に今までにない練習量で追い込んで自信を深めてきた。
つかみ取った二つの栄冠に「精神的にも走り的にも安定してきた」と成長を実感。18日の400㍍リレーを見据え、「インターハイで通用するタイムを4人で出したい」と2冠に向けて意気込んだ。
試技数で勝利 飛躍誓う
女子走り高跳び決勝 1㍍73を記録して初の栄冠を手にした埼玉栄・高橋美月
女子走り高跳びは、埼玉栄の1年生高橋が1㍍73を記録して初の栄冠に輝いた。1㍍58までをパスし、1㍍61から70までを余裕のある美しい背面跳びでクリアした。
1㍍73を2度目の跳躍で成功させ、1㍍76では春日部共栄の1年青木と県勢同士の一騎打ち。互いに跳び越えることはできなかったものの、試技数の差で勝った。「安定して1㍍73を跳べたのはよかった」と手応えを口にする一方、青木が自己記録を6㌢も塗り替えたことに、「向こう(青木)のほうが強い。一から頑張らないと」と悔しさをのぞかせた。
全国大会に向け、「1㍍64、67をパスできる勇気と自信を持ちたい。1㍍79を跳んで優勝したい」とさらなる飛躍を誓った。
もう少し先行が必要
男子400㍍2位・町田達哉(所沢北)の話
めげずに自分の強みである最後の100㍍と、前の選手を追って気持ちで押し込むことを意識して走った。目標の47秒台を出すためには、もう少し先行していく走りが必要だと感じた。
追い上げ持ち味 自信のゴール
男子1500の松井
男子1500㍍は埼玉栄の松井が持ち味である追い上げで2位に食い込んだ。「スパートには自信を持っている。ラスト200からしっかり切れを出せた」と、ゴール後は練習パートナーの仲間に力強いガッツポーズで感謝を示した。
予選で3分51秒54の自己ベストを記録したものの、決勝は3分53秒96。「2本走る力がない。タイムが落ちて悔しい」と課題を挙げ、「インターバル走で上げていくイメージの練習をしたい」と全国までにレベルアップを誓った。
自己記録を更新 確信の全国切符
女子5千競歩の柏原
気温27度を超えた14時10分スタートの女子5000㍍競歩は、熊谷女の柏原が自己ベストを更新する24分39秒14で2位入賞。「予想に反してレースのペースは上がらなかったが、序盤から確信があった」と会心の歩きを振り返った。
中学時代は800㍍を主戦場としていたが、高校受験の際に「新しいことに挑戦したい」と競歩を始める前提で同校を志望。失格になったことがないというフォームを武器に、「引退試合として頑張りたい」と全国へ胸を躍らせていた。
スタイル出なかった
男子400㍍3位・森田陽樹(早大本庄)の話
県ではいいタイムで優勝したので、北関東も優勝が目標だった。緊張して硬くなり、前半から突っ込むスタイルが出せなかった。ピークを合わせるのが得意なので、インターハイも頑張りたい。
影響され追い込んだ
女子ハンマー投げ2位・栗原妃菜(進修館)の話
負ける試合ではなかったので悔しい。周りに影響されて自分を追い込んでしまった。練習量や技術面は他の人に負けない自信があるので、これをバネにして自信を持って試合に臨みたい。
5投目は釣り合った
女子ハンマー投げ3位・奥村友海(坂戸西)の話
緊張で思い通り投げられなかったことは悔しいが、2年生でインターハイに出場することができてうれしい。投げの感覚は全部変わらなかったが、5投目の43㍍19はうまく釣り合った。
ベスト出ず悔しい
女子やり投げ3位・田中夢桜(栗橋北彩)の話
自己ベストが出ず悔しい。練習から助走や投げはよかったが、最後の振り切りがよくなかった。野球をやっていたので肩と助走のスピードは自分の持ち味。全国でも記録を伸ばしたい。
=埼玉新聞2022年6月18日付け7面掲載=
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