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渋沢栄一を黒板アートに—深谷商業高校

「アフター大河バトンプロジェクト」に参加

 

 県立深谷商業高校(西木成男校長、生徒数822人)の美術部が、郷土の偉人、渋沢栄一をテーマにした黒板アートに取り組んでいる。京都府立福知山高校が行っている「アフター大河バトンプロジェクト」で、若き日のエネルギッシュな栄一を制作している。

 

大河ドラマ「青天を衝け」の主人公で、同市の偉人渋沢栄一をチョークで描く深谷商業高校美術部

 

 同プロジェクトは、これまでにNHK大河ドラマの舞台となった地域の高校生が、大河ドラマをテーマに、黒板をキャンパスに見立ててチョークで作品を描いていく。完成までと、消して元の黒板に戻すまでの過程を1分ずつの動画にまとめ、「アフター大河バトンプロジェクト」公式アカウントで公開し、地域の盛り上がりを継続させていく取り組み。

アフター大河バトンプロジェクトの

公式アカウントは→こちら

 2020年放送の「麒麟がくる」の舞台になった京都府の福知山高校の生徒が〝アフター大河〟の取り組みを提案し、昨年から黒板アートが始まった。今年は都道府県を越えて実施し、7月29日現在、深谷商業高校を含め5校が参加。12月には参加校をウェブ会議アプリ「ズーム」でつなぎ、グランプリ作品を決めるという。
 深谷商業高校美術部は1~3年生までの12人。1人1作を提案し、3年生の小野田涼音部長の作品で、青天を衝(つ)き、白雲を突き抜けるほどの勢いで進む姿を描くことにした。小野田部長は「上に向かって昇りつめていく躍動が感じられる作品にしたい」と話す。
 チョークの元となる色は白や青、黄色、赤など定番の8色。足りない色は削ったチョークを混ぜ合わせ、水を入れて固めるオリジナルチョーク。影の部分は、はけでチョークの粉を落とし、黒板の深緑を使って仕上げていく。会話が弾んでくると、先輩と後輩の距離も近くなり、各部員の個性や得意分野を出し合いながら完成させたいという。
 2年生の高橋優衣さんも「チョークの特徴を上手に使いたい」と塗り進めていた。

 

=埼玉新聞2022年8月1日付け11面掲載=

 

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深谷商業高校の基本情報は→こちら

 

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