県立越谷南高校美術部が、越谷市の「イオンレイクタウンmori」で卒業制作展を開催した。3年生の引退に向けた発表会で、全部員の力作16点が会場に並んだ。3年生で部長の飯塚正信さん(17)は「コロナ禍で発表の機会もなく、部員らと一緒に活動することも難しかった。作品展に向け、みんなで構成について話し合い、互いの作品を助言し合うなど交流も深まり、技術的にもレベルアップしたと思う」と卒業に向けた集大成の発表を喜んだ。
同部は1974年の開校と同時に創部。新型コロナウイルスの感染拡大前までは毎年公民館で実施していた。コロナ禍では部活動もままならず、美術展やコンクールなどへは各自宅で制作し出品するような状況。今回は、コロナ禍の状況を勘案しながら3年ぶりの作品展となった。
特に卒業作品として3年生の一体感を表現しようと、5人の作品を並べると1枚につながるような工夫を取り入れた。「人の作品に関心を持つようになり、自分の持っていない世界にも興味を広げるようになった」と飯塚さん。2年生の柳沼愛実さん(16)も「仲間からの助言を作品に取り入れたことで思ってもみなかった良い作品に仕上がった」と共同制作の成果を語った。
顧問の丸山槙教諭は「限られた時間の中で作品に向き合い、みんなで講評しながら制作できたのは良い経験となり、かなり上達したと思う。多くの人に鑑賞してもらえて良かった」と話した。
=埼玉新聞2022年8月15日付け10面掲載=
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