岩井(埼玉栄)が攻めて初栄冠
〈決勝大会最終日、27日・日高CC東・西コース=7019ヤード、パー72=参加97人〉
首位と2打差でスタートした埼玉栄高3年の岩井光太(川島)が66で回り、通算8アンダー、136で初優勝した。前半に5バーディー31と大きくスコアを伸ばし、後半も35でまとめた。
初日トップの立大1年・上村侑輝(新座)も69とスコアを伸ばしたものの、1打差の137で準優勝。後半6アンダーと猛追した栗原遥大(鶴ケ島)がトータル139で3位に入った。
昨年覇者で初日9位の清水拳斗(さいたま)は4位まで追い上げ、寺辻真生(北本)もスコアを四つ伸ばして5位に入った。
県アマチュアゴルフ選手権決勝大会で入賞した(左から)4位の清水拳斗、2位の上村侑輝、初優勝した岩井光太、3位の栗原遥大、5位の寺辻真生=27日午後、日高市の日高カントリークラブ
歓喜呼ぶ強気のパット
ウイニングパットを落ち着いて沈め、ライバルたちと握手を交わした17歳の岩井が初優勝の喜びをかみしめた。
トップと2打差の単独2位でスタートした前半に「優勝は意識していたが、思ったようにプレーできた。いつの間にか31が出た」と自然体で5バーディー。終始集中できていたという最終日のラウンドで自らハイライトに挙げたのは、上村をリードする立場で迎えた15番(パー4)だ。
ティーショットが木の根元に飛び、3打目でどうにかピン手前4・5㍍につけた。「外せない。強気で打った」とパーパットをねじ込み、力強く優勝を手繰り寄せた。
19日に行われたジャックバニージュニアゴルフ大会でプレーオフを経験したことで、優勝争いの中でも堂々とプレー。持ち味の飛距離を生かすために、80~90ヤードのショット精度にも磨きをかけてきた。
「よく寝て、よく歌って、楽しそうだった。家でゴルフの話をしなかった」と母・恵美子さん。朝、ゴルフ場に向かう車の中で韓流アイドルBTSの曲を一緒に歌い、リラックスして臨んだ。
双子の女子プロゴルファーとして活躍する岩井明愛(あきえ)・千怜(ちさと)姉妹の弟。2人の姉を超える飛躍を誓い、「高校ラストで絶対(タイトルを)取りたいと思っていた。大学でもレギュラーになって活躍したい」と力を込めた。
通算8アンダー、136で初優勝した岩井光太
=埼玉新聞2022年9月28日付け1面、13面掲載=
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