いよいよ志望校最終選択の時期。迷える受験生に、ベテラン先生がアドバイスします。
◆今は倍率を見て判断する時期ではない
生徒 先生、志望校を変えたいのですが…。
先生 どうしたの?急に。
生徒 志望校調査の倍率を見たら、不安になってきてしまって…。
先生 第1回志望校調査、これを見たんだね。
生徒 はい。行きたい学校がすごく高い倍率で。
先生 確かに他の高校と比べると高めだね。でも、今の段階で変える必要はないと思うよ。
生徒 え?そうなんですか?
先生 この調査は9月に行われたものだけど、この段階では、まだみんなが本格的な学校説明会などに行く前だからイメージで学校を選んでしまう人が多いんだ。だから、人気のある学校の倍率は高く出やすい傾向にあるんだよ。
生徒 なるほど。じゃあ、まだ心配しなくていいんですね。
先生 そうだね。ただ、たくさんの人が注目しているということは確かだから、しっかりとした学習は必要だね。
◆2回目調査は実際の倍率に近い
生徒 ところで、今回の志望校調査を第1回とおっしゃっていましたが、ということは、第2回もあるんですか?
先生 いい質問だね。第2回の調査もあってその結果は年明けに発表されるよ。このころには、私立高校の志望校が決まっている人も多いし、学校などで三者面談を行った後だから、実際に受験する学校を書く人が多くなるね。
生徒 ここで倍率が高かったら変更を考えてもいいわけですね。
先生 そうだね。ただ、ここまで一生懸命頑張ってきたんだから、そこはよく考えた方がいいかもね。
生徒 この後はもう倍率は出ないんですか?
◆志望校先変更で最後の決断
先生 あとは実際に出願した後、そして志願先変更の後に倍率が出されるね。
生徒 出願した後の倍率は、実際に受験する人の人数だろうから、緊張するなあ
先生 そうだね。ここで倍率を見てさらに気合が入る、そんな人が毎年いるね。
生徒 志願先変更というのは、出願してから変更できるということですか?
先生 そうだね。ここが最終判断のときだね。頑張ってきた分、チャレンジをしてほしいけれど、確実な合格を目指すならば、ここで志願先を変えることができるね。
生徒 なるほど、よく分かりました。今は今で精いっぱい頑張った方がいいですね。
先生 そうだね。2倍、3倍という数字を見るとびっくりしてしまうけれど、今はまだ精いっぱい頑張るとき。「どんな倍率でも乗り越えるぞ」くらいの気持ちで頑張っていこうね。
(文・構成=幸彩学習塾 根岸孝之)
=2022年10月18日付け 令和5年度高校入試対策特集 ―秋冬号―より=
県教育委員会の
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