男女各40校 頂点目指す
バレーボールの第75回全日本高校選手権埼玉大会(埼玉新聞社など後援)の決勝トーナメントは11~13日、サイデン化学アリーナなどで男女各40校が参加して行われる。今大会は、3年ぶりに観客を入れての開催になるが、入場できるのは関係者のみに制限される。
男女の優勝校が獲得する全国大会(来年1月4~8日・東京体育館)の出場権を懸けた熱戦を展望した。
女子 高い攻撃力を誇る細田
女子は連覇を狙う細田学園が最有力だ。6月の高校総体県大会では、ストレートで優勝。インターハイでも決勝トーナメント3回戦まで勝ち進んだ。レフトのエース渡会、主将でミドルの寺下を中心とするアタックは、破壊力抜群。身長180㌢の高さがある中田のブロック、セッター国藤の展開力もあり、各ポジションに豊富なタレントをそろえる。
初制覇を狙う狭山ケ丘は、チャレンジャー精神で逆転を狙う。チームの武器は堅守からのコン
ビバレー。強烈なアタックが打てるレフト菊地、レシーブ力のミドル鈴木、攻守の要となるラ
イト佐藤らが中軸を担う。勢いに乗れば爆発力は高い。
一昨年の女王である春日部共栄も復権に燃える。試合ごとに変化するレギュラー陣。センター線からの高さを生かした全員攻撃と、強化しているレシーブで勝負する。
正智深谷は粘り強いレシーブ力が売りだ。昨年から主力だったレフト大久保と関の2年生コンビが得点源として成長。順当なら準決勝でぶつかる細田打倒を掲げる。
男子 正智などシード勢混戦
男子は初優勝を狙う正智深谷と2年ぶりの王座奪還に燃える昌平を軸に、埼玉栄、越谷南などシード勢の実力が拮抗(きっこう)していて混戦が予想される。
6月の高校総体県大会で初優勝の正智深谷は、身長190㌢のセンター新井を筆頭に、平均身長約187㌢と例年にない高さを誇る。2年のレフト白野、セッター近藤ら勝ち気な主軸が攻守で攻めのバレーを展開する。
昌平は、高さと速さを兼ね備え総合力が高い。主将でエースのレフト坂本は、堅いレシーブとブロックのうまさで安定感抜群。機動力と決定力のあるセンター永田らを生かし、スピード感ある試合を演じたい。
2連覇が懸かる埼玉栄は、身長がない分セットプレーで勝負する。リベロ小林、ミドル安岡を中心に流れを引き寄せ、レフト黒田の強烈なスパイクへとつなげられるか。
越谷南は、攻撃主体のチームの中でレフト永田が守備の要を務める。1、2年が中心だが、点取り屋のライト関根、セッター栗原らが総力戦で挑み、頂点を目指す。
=埼玉新聞2022年11月10日付け7面掲載=
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