はしご乗りに喝采
さいたま市の消防出初め式が8日、同市大宮区の大宮消防署訓練場で行われ、消防団、消防局、少年消防団などから約1200人が参加した。新型コロナウイルスの影響で開催は3年ぶり。消防部隊訓練や伝統のはしご乗り、消防車の一斉放水が披露され、会場から大きな拍手が送られた。
清水勇人市長は「消防団は地域防災力の中核として欠かすことのできない存在。充実、強化をさらに推進していく。皆さんのより一層の精進を期待する」と訓示した。式典では清水市長らが制服姿で整列した消防団員と少年消防団員を視閲。消防部隊訓練では消防車や屈折はしご車、県防災航空隊の防災ヘリコプターが出動し、消防隊員が本番さながらの救助訓練を実演した。
市内の鳶(とび)組合などによるはしご乗り、消防音楽隊の演奏に、訪れた人たちから大きな拍手が送られていた。最後に消防団車両5台による一斉放水が行われた。
参加した少年消防団の岩槻高校2年吉田和真さん(17)と妹の市立慈恩寺中3年の美涼さん(15)は日頃、初期消火や放水訓練を行っている。2人は参加人数の報告と旗手を務め、「消防団員の人たちと一緒に整列できて、すごくうれしかった」と語った。
同市南区の原幸翔さん(4)は家族と一緒に、消防部隊訓練やはしご乗りを見学した。消防車が大好きで、市防災センターをよく訪れる幸翔さんは「かっこ良かった」と話していた。
=埼玉新聞2023年1月10日付け10面掲載=
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