2023年1月12日配信
普通科倍率トップは市立浦和の2.85倍
1月12日、埼玉県教育委員会は第2回進路希望状況調査の結果を発表しました。
この調査は令和4年12月15日現在で実施されたものです。
第1回調査(10月1日現在)に比べ、実際の出願等に近い結果が出るため、今後の受験生の学校選び(志願先決定)に影響を与えそうです。
◆全体の調査結果
この調査は、埼玉県内の国立(1校)、公立(413校)、私立(31校)の中学校などに在籍している令和5年3月卒業予定者を対象に行われました。
卒業予定者数は、前年同期より59人増加し、6万3427人でした。全日制高校への進学希望者の割合は 89.5%で、前年同期より 1.1 ポイント低下しました。
全体倍率と学科別倍率は、次のとおりとなっています。
以上のように、普通科がやや上がり、専門学科は下がり、全体としては前年同期と変わらない倍率となっています。
※学校、学科ごとの希望者数、倍率など詳細は
以下、普通科の倍率上位校について見て行きます。
なお、専門学科については【続報】の形で追って記事掲載します。
◆普通科倍率上位校(1位~10位) ※カッコ内は前年同期倍率
上位3校の顔ぶれは前年同期と同じです。これら3校は前年同期も2倍を超えていました。このうち市立浦和は前年度、2倍超のまま本番入試を迎えました。5年度も2倍超かそれに近い高倍率で本番を迎える可能性があります。
市立川越も2倍を超えていますが、前年同期が2.50倍であったことを考えると、同校としては低めの倍率であると言えます。
上尾は前年同期の1.36倍から大きく上がりました。
越ヶ谷は元々人気の高い学校ですが、募集人員が(360人→320人)と元に戻ったこともあり、倍率も大きく上がりました。
浦和西も高倍率ですが、同校としてはやや低めだと言えます。
◆普通科倍率上位校(11位~20位)
川口市立(スポーツ科学)は倍率、順位ともに大きく上がりました。
浦和は過去2年間に比べ、高めの倍率となっています。
浦和北は前年同期の1.10倍から大きく上がりました。募集人員が(360人→320人)と元に戻ったことも倍率上昇の一因となっています。
◆普通科倍率上位校(22位~29位)
岩槻は前年同期の0.78倍から大きく上がりました。浦和一女はこの時期の倍率としてはやや低めです。越谷北は前年同期と比べ大きく下がりました。
前年同期は1.30倍以上の学校が30校ありましたが、今回はやや減っています。
上記以外の学校では、1.25倍の川口、越谷西のほか、坂戸、草加西、狭山清陵、豊岡、志木、新座柳瀬、深谷第一、大宮南、鴻巣、与野などが普通科全県平均の1.20倍を超えていました。
◆その他注目校(学校選択問題採用校)の倍率
学校選択問題採用校22校のうち18校は、今回調査で上位30校に含まれています。
残り4校の順位、倍率は次のとおりです。
これら4校は普通科全県平均(1.20倍)を下回っています。
川口北はやや回復の兆しが見えます。春日部は今回調査対象に入っていない県外生(隣接県協定による)の出願が見込まれるため、多少上昇すると予想されます。
高校受験ナビでは、引き続き第2回希望調査に関連した記事を掲載する予定です。
(教育ジャーナリスト 梅野弘之)
=「埼玉新聞社 高校受験ナビ」オリジナル記事=
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