25秒差の2位
長野が大会新で9度目頂点
第28回全国都道府県対抗男子駅伝は22日に行われ、埼玉が2時間17分35秒で2位に入った。4区久保田、7区荻久保が区間2位と好走するなど後半追い上げた。
若き力が躍動
チーム歴代2位のタイムで2位に入った埼玉は、中止となった第26、27回大会を除いて2大会連続で表彰台に輝いた。
大会前、大沢監督(所沢西高出、ホンダ)は「2、6区の中学生がどこまで粘れるか。高校生(1、4、5区)が中心になって流れをつくれるか」と学生ランナーの出来をポイントに挙げていた。若い力が躍動し、チームとして想定を上回る結果を残した。
昨年12月の全国高校駅伝で埼玉栄高の4位入賞に貢献した1区小山が、トップと20秒差の区間7位と上々の滑り出し。4区久保田、5区松井は、大沢監督が「3位圏内はいけると確信した」と思わせるほどの好走。久保田は10位から5人抜きで上位集団を捉え、松井は高校生区間最長の8・5㌔で区間3位と表彰台に大きく貢献した。中学生の2区武川(本庄南中)と6区利根川はたすきを受けたときの順位をキープし、粘り強さを発揮した。
実業団選手は、3区川瀬(ホンダ)が順位を大きく落とすことなく安定感を披露。7区荻久保は、4位でたすきを渡されると、積極的に前を追い4㌔過ぎで単独2位に浮上。「逆転は難しい中でよく走った」(大沢監督)とトップと1分差あったタイムを25秒まで詰めた。
今大会は絶対的エースが不在だったものの、総合力の高さを誇った。大沢監督は「実力的に長野、千葉、兵庫が上位三つを占めると考えていたけど、選手がしっかりコンディションを整えてくれたことが大きい」。短期間でチームをつくり上げる中、選手一人一人が高い意識を持って臨んだことが実を結んだ。
4区 久保田5人抜き快走
昨年12月の全国高校駅伝で埼玉栄高の4位入賞に貢献した4区久保田が5人抜きの快走で、区間2位に入った。
3区川瀬から10位でたすきを受けると1㌔付近で3人抜き。「5㌔は短いからスピードを意識した」と2・5㌔過ぎで5位に浮上して5区松井にたすきを託した。
区間トップと10秒差の同2位の結果に久保田は「100点中、20点。区間賞を狙っていただけに、ここは厳しく評価しないといけない」と語った。
=埼玉新聞2023年1月23日付け6面掲載=
サイト内の
所沢西高校の基本情報は→こちら
埼玉栄高校の基本情報は→こちら
カテゴリー
よく読まれている記事