千秋楽の直接対決で頂点を争った埼玉栄高相撲部先輩の貴景勝と後輩琴勝峰による結びの一番は、貴景勝に軍配が上がり13場所ぶり3度目の賜杯を手にした。
同部出身者同士で勝者が優勝という初めて迎えた状況に、2人の恩師である同部の山田道紀監督は「感動した。孝行も孝行。幸せな時間と力をいただいた」と喜びをかみしめた。
場所中は貴景勝と毎日のように電話で何気ない会話を交わし、本物の親子のように見守ったという。この日はさいたま市西区の同校近くの相撲部寮で夕食を作りながら観戦。「素晴らしい。短い相撲だったけど気合と気合のぶつかり合いだった」と大一番を振り返った。
山田監督は「(綱を)とるとしたら来場所。命を懸けるだろう。横綱になってほしい」と貴景勝に激励の言葉を贈った。今場所躍進した琴勝峰については「良い経験になった。よく頑張っている」とねぎらった。
=埼玉新聞2023年1月23日付け7面掲載=
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