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統一地方選控え模擬選挙ー朝霞高校

 4月に行われる統一地方選を控え、朝霞市幸町の県立朝霞高校(生徒数988人、久住毅校長)は、同校体育館で、本年度に18歳になる2年生を対象に模擬選挙を行った。同校の主権者教育の一環で、公選法改正などにより選挙権の年齢が20歳から18歳に引き下げられたことを受け、同校は2020年度から毎年、同市選挙管理委員会の協力を得て、2年生を対象に模擬選挙を実施している。

 

模擬選挙で投票箱に投票用紙を入れる女子生徒=朝霞市幸町の県立朝霞高校体育館

 

 模擬選挙に参加したのは2年生281人。同校は事前に「幸町長選」と銘打って、2年生の学年主任や担任ら教諭3人が立候補した。教諭らはそれぞれが選挙公約を作成し、ネット上に掲載。有権者となる2年生はスマホなどで3候補の政策を比べ、どの候補に投票するかを決めていた。
 当日は、2年生のうち約30人が選管の応援職員として、市議選や市長選で使用される投票用紙や投票箱、投票用紙記入台などを設営。市選管職員は投票の説明をしたうえ、県選管が制作した選挙の種類や選挙運動、投票の仕方などを解説したDVD「高校生のための選挙講座」を放映した。
 その後、投票用紙を渡された生徒が記入台で候補者名を書き、次々投票箱に投(とう)函(かん)した。投票終了後は、選管職員を手伝った生徒らが投票箱を開け、候補者別に投票用紙を回収。各候補者の獲得票数と白票や無効票を数え、集計を完了。115票を獲得した当選者を発表した。
 参加した樋口天斗くん(17)は「何を基準に候補者を選べばいいかは迷ったが、実際の選挙の雰囲気が分かり良かった」、大堀歩音さん(17)は「投票所で候補者を選ぶのは責任と緊張感を感じた。投票ではなく、準備する側を経験できて、大変なことが分かった」と話した。

 

=埼玉新聞2023年2月4日付け13面掲載=

 

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