秩父土産にピッタリの一品
SLで販売する、みそぽてサブレ(左)と購入者に贈呈する切符型キーホルダー(製作途中)
秩父鉄道の17日午前10時15分熊谷駅発(予定)の「SLパレオエクスプレス号」車内で、県立皆野高校が開発した菓子「なんちゃって?みそぽてサブレ」(10枚入り、税込み500円)が販売される。購入者には、同校生徒が手作りした切符型キーホルダーが乗車記念として贈られる。当日は、生徒自ら車内販売に挑戦。「秩父土産にピッタリの一品を、多くの観光客に提供したい」と生徒は意気込んでいる。
レーザー加工機で切符型キーホルダーを製作する皆野高校の生徒=5月29日、ワーケーション施設みなのLABO
同校では地域活性化を目的に、選択授業のマーケティングで商品開発に取り組んでいる。これまでに、ジビエ料理「イノシカバーガー」や「秩父モツみそラーメン」などを開発し、地元企業の協力を得て商品化させてきた。
今回のサブレは、秩父のソウルフードみそぽてとの風味が堪能できる商品で、老舗菓子店「亀沢屋」(皆野町皆野)協力のもと、昨年と一昨年の卒業生が開発、商品化した。先輩の思いを引き継いだ現3年生が販売活動を担当し、同商品の知名度を高めていく。
生徒たちは5月29日、教室で秩父鉄道関係者からマーケティング戦略に関する講義を受けた後、ワーケーション施設「働Co―factoryみなのLABO」へ移動し、記念品作りに取りかかった。生徒が考案した記念品は、切符型の木製キーホルダー。レーザー加工機で、行先表示や同校のマスコットキャラクターなどを印字していく。17日までに約80個製作予定。
商品販売に携わる3年の今井あやめさん(18)は「どんな記念品を作れば、お客さんが喜んでくれるのかを生徒同士でじっくりと話し合った。サブレ販売を通して、コロナ禍で落ち込んだ秩父観光の回復に貢献したい」と話していた。17日に配布する記念品には、特別特典を付ける予定で、内容は「亀沢屋」や「みなのLABO」関係者らと話し合って決めていくという。
=埼玉新聞2023年6月2日付け5面掲載=
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