弓道
浦和63年ぶり頂点
男子 所沢北が8強入り
(3、4日・県立武道館)
男子団体決勝 2度目の栄冠に輝いた浦和。(左から)宮原、今藤、鈴木
男女の個人と団体の決勝トーナメントなどを行い、男子団体は浦和(宮原、今藤、鈴木)が決勝で作新学院(栃木)に10―9で競り勝ち、1960年以来63年ぶりの頂点に立った。所沢北はベスト8に入った。
女子個人は順位決定戦で久保田春奈(寄居城北)が7中で5位に入賞した。同団体は与野と草加東がベスト16入りした。
男女の各2校が表彰される技能優秀校には、男子団体の坂戸西が選ばれた。男女各3人が表彰される技能優秀選手には男子の川端歩武と山元雅之(以上坂戸西)が選出された。
2桁的中の快進撃
4立すべてで2桁的中と快進撃を見せた浦和が、男子団体で1960年以来63年ぶりに優勝した。3度皆中と集中力の光った宮原は「信じられない。いつも以上の力が発揮できた」と興奮気味に振り返った。
1回戦で強豪の慶応(神奈川)を倒し勢いに乗ると、決勝では作新学院を1中差で退けた。今藤は「宮原が皆中してくれたから楽に打てた」と最後の一矢を当て自らも4中。鈴木も2中に収めた。
県予選個人1位で、団体の大黒柱だった樋口が大会2週間前にけがで離脱。それでも「楽しく引くこと」(今藤)を意識し、地元開催の応援に応えた。1週間後の県高校総体に向け「勝って樋口を全国に連れていきたい」と宮原。自信を手に、負けられない戦いに挑んでいく。
精神面課題 再起を誓う
24年ぶりに関東大会に出場した所沢北は、男子団体で8強入り。1回戦で山村学園との県勢対決を競射で制したが、準々決勝で作新学院に7―9と競り負けた。
主将の久和は「一射の大切さを感じた」と拍手や歓声の響く舞台に圧倒され平常心を欠いた精神面を課題に挙げ、「最高の射で今度こそ結果を残したい」と県高校総体に向け再起を誓った。
レスリング
女子53㌔級 尾西(埼玉栄)2年ぶり栄冠
男子フリー55㌔級 大脊戸(花咲徳栄)初優勝
(最終日、4日・くまがやドーム)
男女計15階級の決勝などを行い、県勢は女子53㌔級で尾西桜(埼玉栄)が2年ぶりの栄冠を獲得した。男子フリースタイル55㌔級は大脊戸逞斗(花咲徳栄)、同125㌔級は藤田宝星(花咲徳栄)がいずれも初優勝した。同グレコローマンスタイル71㌔級は荻野大河(埼玉栄)が初の頂点に立った。
積極仕掛けが奏功
女子53㌔級決勝 テクニカルフォール勝ちで2年ぶりに優勝した埼玉栄の尾西桜(右)
女子53㌔級は、尾西が決勝で前田(東京・安部学院)にテクニカルフォール勝ちし、2年ぶりに栄冠を手にした。決勝では積極的な仕掛けが功を奏した。
「相手の体勢を崩すのが得意だけど、あえてタックルで取りたかった」と試合序盤から攻めの姿勢に徹した。「追加得点を重ねてから10―0にするまでが課題」と懸念していた詰めの甘さを払拭し、開始1分15秒で勝利を手繰り寄せた。
1年時に出場したインターハイでは同階級で準優勝。昨年のU―17(17歳以下)世界選手権2位の実力を持つ高校3年生は「インターハイ優勝へのステップとしたい」と弾みをつけた。
開始16秒の速攻決まる
男子フリー125㌔級藤田V
男子フリースタイル125㌔級決勝は藤田が開始16秒で阿部(栃木・足利大付)にフォール勝ちし、初優勝に輝いた。「素直にうれしい」とほほ笑んだ。「崩してかぶっていけるかな」と決勝では得意な形で相手を仕留め、相手に1㌽も与えない圧倒的な強さを見せた。
ただ、2日間で行われた今大会を振り返ると満足の様子はなかった。「自分から崩してタックルに入って攻めることをやりたかったけど、この2日間でできなかった」と7月のインターハイを前に課題を見つけた。
少林寺拳法
男子組演武 梶谷、桜井(川越東)V
(3、4日・深谷市総合体育館)
男女の団体と組演武、単独演武を行い、男子組演武で梶谷流星、桜井公稀(川越東)が頂点に立った。川越東は団体演武でも準優勝し、男子総合優勝を果たした。
女子は団体演武で越ケ谷が6位入賞。県大会1位で臨んだ和光国際は8位に入賞した。
弱みを克服し連覇
男子組演武決勝 優勝した川越東の梶谷(右)・桜井の演武
男子の川越東が自県開催で力を見せつけた。組演武で梶谷、桜井組が頂点に立つと、団体演武でも準優勝し、総合優勝を果たした。
組演武の梶谷、桜井組は、昨年12月の関東選抜大会に続いての制覇となった。主将も務める梶谷は「それぞれが昨年からキレやスピードなどの基礎技術を上げている。桜井とはリーチの長さが違うことなど、2人の弱みが分かっているから、そこを意識した」と練習の成果を口にした。
深野顧問は「団体演武は失敗が多かったが一生懸命やったのだから仕方ない。個人個人のベストは出せて納得のいく大会だった」と振り返った。
「技量の差」次へ決意語る
女子8位の和光国際
女子団体演武の県大会を優勝して関東大会に臨んだ和光国際は団体8位に終わった。演武を行う8人はそろった動きで表現力をアピールするも「技量の差が出てしまった」と団体で主将の高林の表情は浮かなかった。
今月18日の高校総体2次予選まで残された時間はわずかだが「次も同じメンバー。今回の反省を生かして絶対に1位を取る」と決意を語った。
=埼玉新聞2023年6月5日付け6面掲載=
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