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県アマチュアゴルフ選手権大会2023 結果

志村(埼玉栄)初優勝
充実の初頂点

 ゴルフの第45回県アマチュア選手権(埼玉新聞社主催)決勝大会最終日は26日、日高市の日高カントリークラブ東・西コース(7019ヤード、パー72)で89人が参加して行われ、埼玉栄高3年の志村由羅(川越)が67で回り、通算9アンダー、135で初優勝した。初日を68の首位でスタートした志村は、前半に3バーディー、33と大きくスコアを伸ばし、後半も34でまとめた。志村は「優勝できてうれしい。淡々とパーを取れるゴルフで楽にコースを回ることができた」と喜びを口にした。
 初日3位タイの水村福徳(川越)は69で巻き返してトータル140で並び、マッチングスコア方式で準優勝。大阪学院大1年の相原涼汰(行田)が3位に入賞した。

 

県アマチュアゴルフ選手権決勝大会で入賞した(左から)3位の相原涼汰、初優勝した志村由羅、2位の水村福徳=26日午後、日高市の日高カントリークラブ

 

鍛錬重ね安定感

通算9アンダー、135で初優勝した志村由羅

 

 最後のバーディーショットを確実に沈めた志村は、満面の笑みを見せた。近くで見守った埼玉栄高の仲間たちからの拍手に「気持ち良かった。きょうはパターに救われたゴルフだった」と初優勝の喜びをかみしめた。
 2位に2打差をつけて首位でスタートした前半は「パターの距離感が良くてしっかりグリーンに寄せられた」と3バーディー。8番(パー5)では3打目のバンカーショットでミスをして10㍍を残すも、うまく調整してバーディーを奪いリズムを崩さなかった。
 2日間で1ボギー。持ち前の安定感あるゴルフは普段の練習のたまものだ。毎日1時間ほどパターの練習に励んだ成果が今大会の通算9アンダーにつながり、「納得のいいプレーができた。きょうは90点」と満足げに語った。
 前回大会王者の岩井光太ら同校出身の先輩3人と同組で回った最終ラウンドは「すごく楽しく回れた」と互いのショットの感想や大学の話をしながら、和気あいあいと進んだという。先輩を抑えての優勝にも「飛距離は全然勝てなかった」と上のレベルを見据えた課題を挙げる貪欲さが強みだ。
 志村は7月の関東ジュニア選手権に続き、大きな大会での栄冠は二つ目。18歳の若き王者は「大学でレギュラーに入ることが目標。2桁アンダーを出してみたい」とさらなる挑戦を重ねていく。

 

2位・水村

トータル140で準優勝の水村福徳

自然体 熟練の技

 37歳のゴルファーが若者に負けじと社会人の意地を見せた。初日3位タイの水村が最終日を69で回り、通算4アンダー、トータル140で準優勝した。「学生の子たちに遅れないように回った」と謙虚に2日間を締めた。
 地元であり、アルバイト経験のある日高カントリークラブでパターが絶好調。「難しいコースはボギーでいいと割り切っていた」と12~14番を3連続バーディーにするなど、スコアを伸ばせる場面を逃さなかった。
 学生時代は埼玉平成高でプレーし、高校卒業とともに一度は競技から離れた。仕事の付き合いで2年前から再開し、「高校の時はプレッシャーがあったけど、今は気負うことがなくゴルフが面白い」と自然体だ。学生時代には知ることができなかった楽しさでこれからも回り続ける。

 

3位・相原

トータル140で3位の相原涼汰

新しい課題 大きな収穫

 首位と2打差の2位でスタートした相原は、初日同様にショットが安定しなかったものの、パターで挽回して3位に入った。「左右にばらついてグリーンから外れることが多かったけど、組み立てることができた」と振り返った。
 今年、大阪学院大に入学してからウエートトレーニングの量を増やしたことでフォームが安定。その半面、「(ショットの)タイミングが合わなくなった」と県アマゴルフで新たな課題が見つかったことは今後に向けて大きな収穫となった。

 

=埼玉新聞2023年9月27日付け1面、7面掲載=

 

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