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越谷総合技術高校 企業コンサルに挑戦

チームで課題解決

吉野電化工業の吉野正洋社長と意見を交換する生徒たち=5日、越谷市谷中町3丁目の県立越谷総合技術高校

 

 企業が直面する課題に対し、生徒たちがチームで解決案を企業に提案するプログラム「ビジネス・コンサルティング・チャレンジ」が県立越谷総合技術高校で行われている。
 県教育局が策定した同プログラムは、社会で活躍できる産業人材を育成することを目的としており、同校からは流通経済科の3年生5人が参加。生徒たちは、埼玉りそな銀行や城西大学の講義に加え、吉野電化工業(本社=越谷市)の吉野正洋社長から指導を複数回受けつつ、同社のコンサルに挑戦をしている。
 5日に同校で行われた吉野電化工業との打ち合わせでは、同社のホームページ(HP)の変更や交流サイト(SNS)の活用などについての意見交換会が行われた。夏休みや2学期の授業で調査研究を進めてきた生徒たちは、自身で考えてきたホームページ案を吉野社長へ提案。新たなHPで使用するカラーや、閲覧者の属性を意識したコンテンツの中身などの議論が重ねられた。
 「(生徒たちが)社会で活躍する準備ができるよう、考え方やものの見方から教えてきましたが、実際に接してみて今の高校生が何を考えているのかなどこちらとしても興味深いことも多い」と吉野社長。4人のチーム員をとりまとめるリーダーの大掛琴絵さん(17)は、「チーム員が持っているさまざまな意見をまとめひとつの提案にしていくのに苦戦をしているが、とても勉強になっている。今回の経験を元に、課題を見つけることから自発的に動けるようにしていきたい」と話していた。

 

=埼玉新聞2023年10月9日付け8面掲載=

 

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学校の特徴~学校からのメッセージ~

創立38年目を迎える電子機械科・情報技術科の工業系、流通経済科・情報処理科の商業系、服飾デザイン科・食物調理科の家庭系の6学科を設置する総合技術高校。校訓「創造・信頼・錬磨」。目指す学校像「チームで働く力を身につけた人間性豊かな産業人材を育成する学校」。課題研究発表会やインターンシップ等の機会を通して、各専門分野で学び実践することで、進路実現ができる学校です。

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