少年個人 斎藤(埼玉栄高)3位入賞
(第2日・奄美市名瀬運動公園)
恩返しの大一番
相撲 少年個人3位決定戦 埼玉の斎藤(右)が東京の今田を寄り切りで下す=奄美市名瀬運動公園
相撲の少年個人は、埼玉の斎藤(埼玉栄高)が3位に入賞。「寮生活でお世話になっている(山田)監督の奥さんが会場に来られなかったので、勝つことで恩返ししたかった」と語った。競技会場の奄美大島から遠く離れた埼玉へ感謝の取組を見せた。
この日の大一番に位置付けた3位決定戦。「準決勝で負けてから気持ちを切らさなかった。3位と4位では違う」と得意の押し相撲で今田(東京)を寄り切りで下し、表彰台に入った。
東京出身の高校2年生。父は甲山親方(元幕内大碇)、兄は幕下の若碇(埼玉栄高出)の相撲一家。将来は角界入りし、父の最高成績である東前頭11枚目を超えることを目指す。伸びしろ十分な有望株に山田監督(埼玉栄高教諭)は「活発で真面目な性格。素質のある子」と評価。斎藤は「埼玉栄のキャプテンになるので、チームを引っ張って来年のインターハイでは団体の優勝を目指す」と力を込めた。
団体5位
勢いつくれず悔やむ
相撲の少年団体は、全国高校総体団体で優勝した埼玉栄高で編成した埼玉が5位に入った。山田監督は「何が起こるか分からないのが高校相撲の難しさ。仕方がないけど先鋒(せんぽう)、二陣で取り切れていたらよかった」と悔やんだ。
決勝トーナメントの初戦で神奈川を3―2で下したものの、東京との準々決勝で先鋒田崎、二陣斎藤が敗れて勢いをつくれず、2―3で競り負けた。田崎は「自分のところで取ることができなかったのが悔しい」と唇をかんだ。
=埼玉新聞2023年10月15日付け9面掲載=
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