本番へ練習重ね
さいたま市立浦和高校吹奏楽部が28日、大宮区の旧市民会館おおみやで行われるコンサートに向けて、練習を重ねている。さいたま国際芸術祭2023の市民プロジェクトの一環で、テーマは「みんなで楽しむ吹奏楽部コンサート」。部員らは「とても楽しみ。芸術祭でしかできないことをしたい」と話した。
コンサートの本番に向け、練習するさいたま市立浦和高校吹奏楽部=さいたま市浦和区元町の同校
同高吹奏楽部は1年生45人、2年生45人の計90人。本年度はマーチング部門で西関東大会に出場した。9月に3年生が引退し、新メンバーで大舞台に立つ。部長の佐伯舞音(まお)さん(17)は「3年生が抜けて、まだ慣れない部分がある。意思を皆に伝えるのが大変」と話す。
運営は部長と副部長3人が担当し、練習メニューは学生指揮者の執印愛莉(しゅういんえり)さん(16)と山川はなさん(17)が考える。2人で相談しながら、毎日基礎練習を欠かさず、「どんな曲にも通用するような基礎を固めていく。集中力が持続するような練習時間にしている」と言う。
全員で演奏できる同校ホールは、他の部活との兼ね合いで使用時間が限られる。20日まで中間テストが行われ、約2週間にわたり練習に打ち込めなかった。場所や時間を十分に確保できない中、学生指揮者の2人が練習予定を立て、本番に向け調整している。
顧問の小泉信介教諭(50)は高校時代、旧市民会館おおみやで演奏したことがあり、教員になってからも同館で指揮を執ってきた。「一度は閉館したホールで演奏できるのは感慨深い。観客もステージに上がってもらえるような仕掛けをつくりたい」と語った。
1時間のコンサートで、吹奏楽部の十八番(おはこ)「サンバエキスプレス」や「銀河鉄道999」など10曲を演奏する。軽快なメロディーに合わせて楽器を動かしたり、歩きながら演奏する。副部長の伊藤彩那さん(17)は「私たち自身も楽しみながら、お客さんにも楽しんでいただける」と魅力を語った。
本番に向けて佐伯さんは「プロのアーティストと同じ舞台に立てる貴重な機会。まだ練習しきれていない部分もあるので、本番までの一日一日を大切にしていきたい」と意気込んだ。
28日午後4~5時と同6~7時の2回で、同じプログラムを演奏する。同校のほかに、27日には市立白幡中学校、29日には県立大宮光陵高校が参加する予定。
=埼玉新聞2023年10月26日付け6面掲載=
サイト内の
さいたま市立浦和高校の基本情報は→こちら
大宮光陵高校の基本情報は→こちら
カテゴリー
よく読まれている記事