頂点目指し熱戦
バレーボールの第76回全日本高校選手権埼玉大会決勝トーナメント(10~12日・サイデン化学アリーナほか)の組み合わせ抽選会が31日、上尾市のスポーツ総合センターで行われ、出場する男女各40校の対戦が決まった。男女の優勝校が本大会(来年1月4~8日・東京体育館)に出場する。
高校総体県予選の1~4位がそのまま第1~4シードに入り、第5~8シードは8強入りした残りの4校による抽選で決定。第1~8シードは大会第2日の3回戦から登場する。第9~12シードには各地区予選の優勝校が収まった。
男子の第1シードは11年ぶりに春高出場を狙う正智深谷。第2シード以下は昌平、春日部共栄、埼玉栄となった。女子は3年ぶりの優勝を目指す春日部共栄が第1シード。第2シード以下は3連覇を狙う細田学園、狭山ケ丘、本庄第一になった。
昨年は関係者のみだった観客は、4年ぶりに制限なしで開催される。
真剣な表情でくじを引く出場校の主将たち=31日午後、スポーツ総合センター
男子
初優勝狙う正智深谷
男子は正智深谷が、第1シードから初優勝を狙う。高校総体、国体で全国を経験しプレーの幅が広がり、鈴木監督は「今年は正智の年と言ってもらえるよう優勝を目指す」。身長180㌢後半のレフト白野、セッター近藤ら3年生を中心に攻守で高さを生かしたい。
第2シードには昨大会王者の昌平が入った。昨季の主力が多く残り、身長191㌢のミドル吉田が守備の要。レフト鈴木叶、鈴木美は決定力が高い。掛川監督は「精神的にも技術的にもいい形で仕上がっている」とチームも好調そうだ。
第3シード春日部共栄は堅実なバレーが身上。成田監督は「決まるまで何度も拾って、粘り強く戦いたい」と意気込む。リベロ後藤の的確な指示で守備から流れをつかみたい。第4シード埼玉栄はリベロ太田、サイド中村ら2年生を中心に堅守から速攻を仕掛けたい。伊藤監督は「ミスを抑え、速いバレーがどれだけできるか」と試合を見据えた。
女子
全力誓う春日部共栄
女子は春日部共栄が第1シードから3年ぶりの優勝を狙う。鱒渕コーチは「過去のことは忘れてもう一度ゼロから全力でやる」と力を込めた。今チームは8月に初の全国を経験して粘り強さが増した。エース根岸の高い得点力に期待がかかる。
3連覇を目指す第2シード細田学園は3年生レギュラーが2人だけの下級生中心チームだが浜地コーチは「優勝しかない。細田らしい粘り強さを発揮したい」と気合十分。レフト土橋とリベロ沼倉の2人の最上級生が攻守の要となる。
第3シードの狭山ケ丘は粘り強いコンビバレーが持ち味。引地監督は「挑戦者の気持ちを忘れずに悲願の優勝を目指したい」と闘志を燃やす。エースアタッカー阿部が得点を重ねてチームを勢いに乗せる。第4シード本庄第一は桒原と佐藤の小柄な2セッターが試合の鍵を握る。田島監督は「拾ってつなぐバレーで1点ずつ重ねたい」と粘りのバレーで勝負する。
=埼玉新聞2023年11月1日付け7面掲載=
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