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出前授業で農水省の職員が農業政策を説明ー鳩ケ谷高校

持続可能な農業「技術革新」に期待

2時間熱弁をふるった筒浦良昌さん=1月29日、川口市里の県立鳩ケ谷高校

 

 川口市里の県立鳩ケ谷高校(田口剛校長、生徒数811人)で1月29日、同校で農業を学ぶ生徒らを対象に農林水産省による出前授業が行われた。さいたま市にある同省関東農政局で埼玉県担当参事官を務める筒浦良昌さん(59)が人や環境に優しい持続可能な農業を目指す政府の「みどりの食料システム戦略」について話した。
 みどりの戦略は農水省が2021年5月に策定し、50年までに実現する目標として①化石燃料を使用しない施設への完全移行②化学農薬使用量の50%低減③化学肥料使用料の30%低減④有機農業の耕地占有率25%に拡大―などを掲げた。
 この目標について筒浦さんは「今の技術では達成できない。しかし今後の技術革新で達成しなければならない」と訴えた。
 筒浦さんは「さいたま市の平均気温が22年に15・8度だった。みなさんが生まれた15年前、08年は14・9度、さらに40年前の1983年は14・1度だった」と生徒らに温暖化の状況を説明。未来へ向かって持続可能な農業については約2時間、スライドを使って熱弁を振るった。
 園芸デザイン科、情報処理科、普通科の3学科のうち、園芸デザイン学科の1年生の40人が筒浦さんの授業を聴いた。吾里仁美さん(16)は「知らないことばかり。環境によい農業に興味を持った」と語った。
 鶴園凛音(りおん)さん(16)は「自宅は農家ではないけれど、私はコメが好き。将来、コメを作ってみたい」と話した。

 

=埼玉新聞2024年2月4日付け10面掲載=

 

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学校の特徴~学校からのメッセージ~

3学科(普通科、園芸デザイン科、情報処理科)併置の全日制の総合制高校。1学年で1クラス35人、少人数学級編成による学科混合のミックスホームルーム。2学年から学科別のクラス編成。普通科は特進クラスと総合クラス編成。2・3学年では進路希望にあわせて他学科の授業を選択できる多様な選択科目を開設。

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