頂点目指し17校参加
高校野球の第76回春季関東大会は18日、群馬県の上毛新聞敷島球場、高崎市城南球場で1都7県から17校が参加して開幕する。
埼玉県勢は、春季県大会で13年ぶり4度目の優勝を果たし、昨秋と合わせて2冠を達成した花咲徳栄が3年ぶり12度目、県準優勝の昌平が2年連続3度目の出場。両校とも2回戦から登場し、昌平は18日、武相(神奈川1位)と顔を合わせる。花咲徳栄は19日、日大明誠(山梨2位)とぶつかる。関東の頂点を狙う2校の戦いを展望した。
3年ぶり12度目
花咲徳栄
充実の攻撃力前面に
持ち前のミート力で打線をけん引する花咲徳栄の3番生田目
花咲徳栄は県大会5試合では優れた選球眼を武器に38四死球を絡めて58得点。打力、走力ともに充実した攻撃力で挑む。複数のパターンが想定される多彩なバッテリーが特徴の日大明誠に、どれだけ打力で圧力をかけられるかが勝敗を左右する。
打率5割超えのU18(18歳以下)日本代表候補・4番石塚を筆頭に強打者がずらりと並ぶ。1~3番に4割超えの斎藤、目黒、生田目、5番に県大会決勝で6打点の田島が座り、打線に切れ目がない。10安打11打点と状況に応じた打撃が光る生田目が鍵を握る。
投手陣は秋の関東を経験する最速148㌔のエース上原、同143㌔の岡山ら右の本格派に、制球力が向上した左腕額川も安定。今井、堀越も台頭し、層が厚くなった投手陣の継投で、最少失点に抑えたい。
誠実に戦う
花咲徳栄・岩井隆監督の話
県外の強いところと当たれるのは非常に良い経験。埼玉代表として誠実に戦っていきたい。
徳栄の野球を
花咲徳栄・生田目奏主将の話
埼玉1位で行けるので、自信を持って徳栄の野球をしっかり見せられるようにしたい。
2年連続3度目
昌平
投打粘り古豪に挑む
130㌔後半の直球と切れのある変化球で打ち取る昌平の右腕鈴木
投打で能力の高い選手がそろう昌平は、県大会で接戦を勝ち抜き関東切符を手にした。初戦の相手は42年ぶりに春の神奈川県大会を制した武相。終盤まで集中力を切らさずに粘り強い野球で、古豪とがっぷり四つに組めるか。
投手陣は県大会で9人を起用するなど充実の顔ぶれ。切れのある直球と変化球が武器の右腕鈴木が10回を投げ被安打2と調子を上げている。左腕古賀も防御率0・93と計算できる。全員が最速140㌔台と好投手がそろうだけに、起用法にも注目だ。
打撃はミート力と長打力を兼ね備える2番大槻、4番桜井、5番園田ら昨季から主力のメンバーを中心に、好機での一本に期待がかかる。県大会で打線のつながりが課題となっただけに、下位打線のバットが鍵を握りそうだ。
全力で勝ちに
昌平・岩崎優一監督の話
埼玉代表としてチーム一丸で恥のない戦いをしたい。全力で勝ちに行って弾みをつけたい。
長打出るチーム
昌平・畑田育杜主将の話
長打が出るチームなので、どこまで打てるか試したい。一戦一戦勝って優勝したい。
=埼玉新聞2024年5月16日付け7面掲載=
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