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特殊詐欺歌って防げ 音楽家タケカワさん作曲、久喜北陽高校チア部がダンス動画出演

 シンガーソングライターのタケカワユキヒデさん=さいたま市出身=が作曲・編曲と歌を担当した久喜署の特殊詐欺防止ソング「特殊詐欺Non Non Non」が完成した。詐欺の電話を受けても落ち着いて行動し、留守番電話を活用すれば被害が防げることを、明るいメロディーに乗せて呼びかけている。30日に同署で感謝状の贈呈式が行われ、音楽を使った被害防止の取り組みが始まった。

 

感謝状を贈呈されたタケカワユキヒデさん(左)と、中山徹署長=5月30日午後、久喜署

 

 タケカワさんは久喜市の歌「笑顔のまち永遠なれ」を作詞・作曲し、市の親善大使を務めている。特殊詐欺被害が後を絶たない中、「音楽の力で耳から啓発しよう」という同署の試みに賛同し、依頼を快諾した。
 曲は約1分。親しみやすいメロディーに乗せて、「電話が鳴っても 落ち着いて」「留守番電話で 詐欺知らず」と歌い、「つくろう 特殊詐欺ゼロのまち」と結んでいる。タケカワさんの四女でシンガーソングライターの武川アイさんも参加している。
 タケカワさんは「最初に『落ち着いて』というのが良い。歌詞のフレーズにとてもセンスを感じた」と同署の小林宏行生活安全課長らが考案した歌詞を称賛。巧妙化する特殊詐欺について「今はお年寄りだけでなく、誰でもだまされる時代。少しでも怪しいと感じたら、すぐに相談してほしい」と用心することの大切さを訴えた。
 協力が得られた同署管内の金融機関や駅、スーパーなど約20カ所で曲を流す。また、地元の県立久喜北陽高校チア部が曲に合わせてダンスをする約1分の動画も制作して県警の公式ユーチューブチャンネルで配信しているほか、協力事業所でも放映する。
 同署の中山徹署長は「耳に残る覚えやすい曲を作ってもらい、タケカワさんに感謝している。幅広い世代に聴いてもらい、特殊詐欺被害の防止を考えるきっかけにしてもらいたい」と話した。

 

特殊詐欺防止ソング「特殊詐欺Non Non Non」の啓発動画

 

=埼玉新聞2024年6月3日付け10面掲載=

 

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